本田「勝った試合で課題を出した」 W杯アジア予選 シリア戦後のコメント
岡崎慎司(レスター・シティ/イングランド)
シリア戦で日本代表100試合出場を果たした岡崎(左)は「自分1人だけで来たわけではない」とコメント 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
(キャプテンマークは監督から付けろと?)そうですね。(日本代表通算100試合出場の)プレゼントみたいな感じだと思います。まあ、100試合っていうのはなかなかいけないし、自分1人だけで来たわけではないので、そういう思いを持ちつつプレーしました。
(立ち上がりからインテンシティーの高い試合だった?)そうですね。その分、行きすぎて守備が手薄になって相手にチャンスを作られる場面も多かった。でもテーマとしてはこういう相手に対して引くんじゃなくて、前から行こうということはできたと思う。ただそうすることによって、こういう相手にもチャンスを何回も作られるって意味では、たぶん次への課題が結構出たかなと思います。
(2点目までが長かったが)チャンスもあり、自分も一番最初にチャンスが来て、ああいうのを仕留めていれば全然状況は違ったと思う。攻め続けた、というところでは収穫はあったと思うし、逆に言えば、そうすることによって穴が開いてきて相手にもチャンスを作られることの方がさらに収穫だったと思います。こういうアジアでの戦いで1点勝っていて、今日だから勝てたけれど、これがもうちょっと力のあるチームで、リスクを負うべきか、負わないべきかというところまで見えたので、次へのテーマにはなるかなと思います。
(残りのシーズンは少ないが、最終予選前の今季終盤はどんなテーマで挑むのか?)継続ですね。この1年間ずっと継続して、個人的にはとにかくガムシャラにやってみるってところを1年間継続してやっている。その中でも強引に行ってみたりとか、ターンすることを心掛けたりとか、ちょっとずつくっつけてプラスアルファしている部分があるので。もちろんそれが結局、自分が恐れられることによって、周りが空いてくるし、俺が危険な存在になってなければ、周りの選手も生きてこないと思う。結局、自分がどうやったら危険な選手になれるのかっていうことを今は常に考えているので、それを続けるだけですね。できるだけ得点を重ねて、自分もFWとしてシーズン通して活躍できたと思ってもらえるようなシーズンにしたいと思います。
原口元気(ヘルタ・ベルリン/ドイツ)
ラストプレーで結果が出て良かったです。最後走っていて良かったと思いました。何度も(シュートを)外していたので、チャンスが来ればいいなと思っていた。スプリントするのが自分の良さなので、そこは出せて良かったです。出るとしたらボランチだと思っていたので、準備はしていました。
(最終予選に向けて)今日は前半から良いサッカーができていましたし、監督が目指していたテンポの良いスピーディーなサッカーは見せられたと思います。後半危ないシーンはありましたが、継続してやっていかなければいけないと思います。今回の合宿は良いものになったと思います。
(ボランチの位置からあれだけの推進力でゴール前に行くというのは、これまでの日本代表にないボランチ像だが)もちろん最初から出たら、あれだけスプリントしたり、ドリブルで行ったりはしません。30分ちょっとだったので、自分の良さを出していこうと思ったし、守備でも全部取りに行きましたし、その中でもどこで行くのか行かないのか、というのはもう少し考えないといけないと思いました。
(終盤の攻撃陣はボランチの原口も含めてフレッシュで見ていても楽しかったが、やっていてどうだったか?)今回が初めてではないですけれど、ボランチで起用されてプレーしてみて、今までにないようなボランチのプレーができると思う。もちろん前もやりたいですけれど、後ろからも飛び出していけるというのが武器になったらいいなと思います。
吉田麻也(サウサンプトン/イングランド)
後半に関してはほとんど評価できるところはないです。無失点で抑えられたところだけじゃないかと思います。ラインコントロールにしても、リスクマネジメントにしても、カウンターの守備に対しても、あまりにも雑な部分が多かったし、僕も含めてイージーなミスも多かった。
ただ、相手が途中から前線に残りだして、カウンターを食らいましたが、その分、後ろのスペースができて、得点できたというのは一つ良かった点です。その中で、ボランチ、サイドバックをコントロールしながら、そういうリスクを減らさないといけない。最終予選はレベルも高くなるし、ああいうビッグチャンスを作られたら、必ず失点すると思うので、そこは今日まったくできなかったところなので、今日の試合に関してはまったく満足できていないです。
終わって話すのではなくて、ピッチの中で修正しないといけない。大舞台になって、試合中にマネジメントできるかどうか。これからは今よりさらに難しくなるので、こういう試合でできなかったら、難しくなると思う。ピッチの中で解決策を見つけて、瞬時に判断できるようになっていかないといけないなと思います。
(2次予選の全試合フル出場で無失点だが、課題を感じるか?)今作り上げている状況なので、自分たちで積極的に課題を見いだして、それを克服して、新しいものを作り上げていくのが大事になってくる。1試合1試合で一喜一憂はしない。もちろん、結果に対しては良いと思いますけれど、内容に関してはさらに、さらにというのを2年後のW杯を意識して作らないといけないので、満足するということはほとんどないです。
森重真人(FC東京)
カウンターから危ないシーンを迎えながらも「全員でゴール前で体を張れた」と話した森重 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
(無失点で乗り切ったが)そういう目標は達成できたと思います。(プレッシャーはあった?)プレッシャーというか、常に(失点)ゼロで終わりたいと思っているので、無失点が続こうが、失点してしまった次の試合であろうが、常にゼロで終わらすことを考えています。
(終盤にピンチが続いたが)全員でゴール前で体を張れたけれど、それに至ったまでの自分たちのプレーだったり、ミスだったりは反省しないといけないと思います。ウズベキスタン戦のイメージで、ちょっと攻撃のときに前掛かりになりすぎた。相手が後半に点を取りにきて、守備をしないで枚数も残っていましたし、それに対してもっとバランスを取ることができればああいう試合にはならなかったと思います。
(攻撃面でも対角線にフィードを出していたが)そこは毎試合狙いとしてあるので、どこにスペースがあるのかというのは見ながらボールを回していました。(攻撃での手応えは)予選が進むにつれて、後ろでボールを持つ時間も少なくなってくると思います。前の連係だったり、ボールの動かし方というのは、ある程度、この予選の中でどういうリズムで回すのかとかはつかめてきているので。早いテンポでパスを回すところであったり、常にチームとしてコンパクトにするというのはこれから最終予選に向けて(高めていきたい)。その前にキリンカップがありますけれど、強い相手に対してどういう形ができるのかやっていきたいです。