7年目の開幕を迎える“栃木の8番” 栃木の背番号にまつわるストーリー

鈴木康浩
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栃木加入時に空いていた番号8を背負う

8番をつけて7年目のシーズンを迎えるキャプテンの廣瀬浩二 【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

 廣瀬浩二、32歳。今季3年連続で栃木SCのキャプテンを務める、チームの絶対的な存在――。現在の廣瀬を指して、そう表現するのはまるで違和感はないが、かつては必ずしもそうではなかった。

 2006年にサガン鳥栖に加入した廣瀬はスーパーサブ的な存在にとどまる選手だった。10年、鳥栖から栃木SCに移籍加入したとき、背中につけた番号は8。「そのときに空いていた番号をつけただけ」と振り返る、特に意味を持たない番号であった。

 11年、栃木は熾(し)烈なJ1昇格争いをしながら昇格を逃すと、オフに戦力が大量流出。FWの数が足りなくなったとき、廣瀬はチャンスを逃さなかった。

「試合に出続けることで90分間を戦うゲーム体力がついてきた」と、本人が手応えを口にしていたが、スーパーサブ的な位置付けから、選手として一皮むけたのはこの時期だった。
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著者プロフィール

1978年生まれ、栃木県宇都宮市出身。ライター・編集として活動。著書に松田浩氏との共著『サッカー守備戦術の教科書 超ゾーンディフェンス論』『詳しいことはわかりませんが、サッカーの守り方を教えてください』(いずれもカンゼン)がある。2015年12月に有料webサイト『栃木フットボールマガジン』をスタートし、栃木SCにまつわる人々の記録を続けている。

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