歴史的な一歩目を刻んだサンウルブズ 「エディージャパン」と違う戦術で勝負
堀江主将「FWのせいやと思っている」
ボールを持った選手が少しでも前に出ることが重要だと語るPR稲垣 【斉藤健仁】
突破役として、今日の試合でも非凡な才を見せたPR稲垣は言う。「2m前に出られれば、相手のディフェンスも2m下がるし、前に出ながらのアタックとなる。SHの横に3人並ぶシェイプで(FWが)前に出ないとBKもリンクできない」
田邉コーチも「(アタックは)まとまりはあったし、やりたいことはできていた」と一定の評価はしたものの、課題を口にすることを忘れなかった。「まだまだ精度に問題がある。もうちょっとボールを動かしたかった。トップリーグだと2人でボールがでるが、スーパーラグビーでは3人、4人が必要となっている。ひとつ目、ふたつ目のラックで人数をかけてしまうと、外の人数が減ってしまう」。また堀江主将が「セットプレーからのボールの球出しがよくなかった。FWのせいやと思っている」と言うように、セットプレーから効果的なアタックができていなかったことも、アタックを少々、難しくしたと言えよう。
ハメットHCはコンタクトの部分を高評価
パナソニックではFBだが、左WTBとして安定したプレーを見せた笹倉 【斉藤健仁】
初代主将に任命され、サンウルブズ初のトライを挙げた堀江は、試合後の会見でこう力強く言い切った。「選手は100%出したが、結果に結びつかなかった。少しずつ一歩一歩上がっていきたい。スクラムはもちろん、流れの中のタックル、アタックのシェイプも一人ひとりやることを明確にしたい」
次戦はシンガポールでチーターズ(南アフリカ)戦
国際色に富んだメンバーで歴史的初勝利を目指す 【斉藤健仁】
そんなサンウルブズは一週間の休みを挟んで、3月12日にはシンガポールでチーターズ(南アフリカ)と対戦し、19日は東京でレベルズ(オーストラリア)と対戦する、まずは「一勝」し、チームに新たな歴史を刻んでほしい。