スクラップ&ビルドを繰り返していた7番 京都の背番号にまつわるストーリー

雨堤俊祐
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19年間で13選手が背負った7番

多くの選手が背負ってきた京都の7番。中でもパク・チソンの活躍は目を見張るものがあった 【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

 背番号の流れをひもといていけば、そこにはクラブの歴史が詰まっている。今回取り上げる京都サンガF.C.の背番号7をつけた選手のポジションは、ボランチとサイドの2通りに分かれた。ボランチはパク・チソンやチョン・ウヨン、広島で名将としての地位を築いている森保一ら5選手。サイドは鈴木慎吾や冨田晋矢、徳重隆明、駒井善成など8選手だ。

 背番号固定制となった1997年から昨年までの19年間で13選手がこの番号を背負ったが、多くの選手が短期間でクラブを去っている。3年以上在籍したのは3選手だけというのは寂しいデータだ。退団に至る経緯は選手ごとにさまざまな状況があり、一概に原因を決め付けることはできない。

 ただ、昨季限りで引退した中山博貴が12年間着け続けた15番のような番号がある一方で、こと7番に関してはクラブが継続性を持ってチームを作れずに、短い周期でスクラップ&ビルドを繰り返していたことを象徴しているようだ。
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著者プロフィール

京都府出身。生まれ育った地元・京都を中心に、Jリーグから育成年代まで幅広く取材を行うサッカーライター。サッカー専門新聞『EL GOLAZO』で2005年から10年間、京都サンガF.C.の担当記者として活動。現在は京都のオフィシャル媒体や『J's GOAL』、サッカー専門誌などで執筆している。また、TVではJ:COMの『FOOT STYLE 京都』にコメンテーターとして出演中。

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