同じ背番号18、G大阪時代とは違う川西 山形の背番号にまつわるストーリー

佐藤円
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薦められるままに新しくした背番号

山形で2シーズン背負った29。今季からG大阪時代につけていた18に変えた 【(C)J.LEAGUE PHOTOS】

「背番号を変えてみないか」

 今季、山形で3年目の契約更新をした川西翔太にそう声をかけたのは、チーム強化を担当する石井肇テクニカルダイレクター(TD)だった。29をつけていた川西に提示されたのは、チームの大幅刷新により空番となった15番から20番。少しでも若い番号をつけ、若返ったチームの主軸としてさらに活躍してほしいとの期待が込められていた。その中から選んだのは18。川西がプロ入りした2011年から3シーズン、ガンバ大阪でつけていた番号だった。

 モンテディオ山形への移籍以降、2シーズンつけていた29にも愛着はあった。G大阪から山形へ期限付きで移籍した2年前、18はすでに萬代宏樹(現水戸ホーリーホック)がつけていた。

 新天地での背番号がまだ決まっていなかった頃、G大阪で当時29番だったGK木村敦志が「お前がおらんくなるから、18つけるわ」と言ってきた。仲の良い木村にそう言われ、返した言葉は「そんじゃ、俺は山形で29つけるわ」。ちょっと変わった経緯で決まった29だったが、今回は石井TDに薦められるままに背番号を新しくした。川西は「背番号にそんなこだわりはないので、何番でもいいって言ったら何番でもいいです」と心境を明かした。
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著者プロフィール

1968年生まれ。山形県鶴岡市出身。山形のタウン情報誌編集部時代の95年にモンテディオ山形の前進であるNEC山形(当時JFL)の取材を始める。現在はフリーランスのライターとして活動し、「J’s GOAL」「EL GOLAZO」等でモンテディオ山形を担当している。

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