巨漢、怪腕…インパクト大の新外国人選手 注目のプロ野球助っ人5選手を紹介

週刊ベースボールONLINE
 実力は未知数ながら、今年はユニークな助っ人たちが例年より多い。歴代最重量、さらに最速166キロを自称する男。話題だけで終わるのか、それとも……。

歴代最重量!そのパワーは本物か!?

135キロの巨漢アマダー(中央)、長打力に期待がかかる 【写真=BBM】

アマダー(楽天・内野手/Japhet AMADOR 背番号42)
国籍:メキシコ
生年月日:1987年1月19日
身長/体重:193センチ/135キロ
投打:右右

“NPB史上最重量”となる135キロの巨体を持つアマダー。話題性では新人のオコエ瑠偉と双璧と言えるが、肝心の実力でもさっそく確かなものを披露した。

 雨が続いた沖縄・久米島キャンプ。3日目に初めて屋外でのフリー打撃を行うと、53スイング中17本のサク越えを放ち、場外弾も飛び出した。それでも本人は「今日が初の屋外。感覚は万全ではない。70パーセントの力」と、にわかに色めき立つ周囲とは違って冷静そのものだった。このとき、中堅を守っていたオコエは「さすがの清宮(幸太郎/早稲田実業)もあそこまで飛ばせない」と、超高校級スラッガーを引き合いに出しながら、そのパワフルな打撃に目を丸くした。

 メキシコ、米国以外でのプレーは初となるアマダーだが、「鶏のから揚げがおいしかった」と早くも食生活にも適応している様子。その体型については来日前から賛否両論が飛び交っているが、否定的な意見は自らのバットで振り払っていくしかない。初日に梨田昌孝監督から“晴れダー”と評されたが、その信頼度は日ごとに高まっている。

常時150キロ超のクローザー候補

最速163キロ右腕のコーディエはクローザー候補 【写真=BBM】

コーディエ(オリックス・投手/Erik CORDIER 背番号52)
国籍:米国
生年月日:1986年2月25日
身長/体重:191センチ/100キロ
投打:右右

 期待が膨らむ35球だった。最速163キロを誇る新助っ人・コーディエがキャンプ2日目に早くもブルペンで剛球を披露。ボールを受けた瓜野純嗣ブルペン捕手は「バリ速い。150キロは出ていた」と舌を巻いた。とはいえ、まだ調整段階。

 ブルペン入りの理由も「日本のマウンドに慣れるため。まだ軽くだよ」と本来の姿ではない。期待される160キロの速球は「夏場には投げる」と宣言。さらに150キロ超のツーシームも投げ、これには福良淳一監督も「落ちも良いし、全体的に球が重そう」と高評価した。空振りが奪えるスピードと、長打されにくい落ちる球。クローザーとしての資質は十分だ。

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