巨漢、怪腕…インパクト大の新外国人選手 注目のプロ野球助っ人5選手を紹介

週刊ベースボールONLINE

制球難は心配だが150キロ超連発!

剛腕リズ、課題は制球難か? 【写真=BBM】

リズ(楽天・投手/Radhames LIZ 背番号49)
国籍:ドミニカ共和国
生年月日:1983年10月6日
身長/体重:189センチ/91キロ
投打:右右

 かつて韓国球界最速となる163キロをマークしたリズは、楽天投手陣の救世主となれるか。その期待値はすでに高い。

「真っすぐが私の持ち味。それを前面に出し、闘争心あふれるプレーをマウンドで見せたい」

 常時150キロを超す豪速球は魅力だが、難を挙げるとすれば制球力だろう。課題として残る荒れ球を、日本球界でどれだけ修正できるか。変化球はスライダーにキレがあるが、チェンジアップの精度は低く、決して球種が多いわけではない。コマ不足の先発か、あるいは速球を生かしてセットアッパーの役割を担うのか。いずれにしても、この右腕の働きこそが楽天再浮上のカギとなるはずだ。

驚異の166キロ右腕はベールを脱ぐのか!

マイペース調整のハイメはキャンプ序盤に2軍に回った 【写真=BBM】

ハイメ(中日・投手/Juan JAMIE 背番号42)
国籍:ドミニカ共和国
生年月日:1987年8月2日
身長/体重:188センチ/106キロ
投打:右右

 復活をかける守護神・岩瀬仁紀がハイペースに調整を進める一方で、もう1人のクローザー候補であるハイメはマイペース調整が続いている。

「ウインター・リーグで投げていたから肩の状態はいいよ」とコメントしていたが、キャンプ初日からブルペン入りすることなく、3度166キロを計測したという自慢の剛速球はお披露目の機会を得ることなしに、8日に2軍行きが決定。NPB参戦は初だが、これまでに阪神・ゴメスや広島・ルナとは対戦経験があり、強打者攻略にも自信をのぞかせていたが……。

 最速166キロの剛速球がベールを脱ぐ日はあるのか今後の調整が注目される。

日本流練習に悲鳴も実力は偽りなし!

MLB通算122本塁打の実績を誇るギャレットは新生ジャイアンツの4番候補 【写真=BBM】

ギャレット(巨人・外野手/Garrett JONES 背番号5)
国籍:米国
生年月日:1981年6月21日
身長/体重:196センチ/107キロ
投打:左左

 日本流のキャンプに早くも悲鳴? 捕手に復帰する阿部慎之助とともに、4番を争うことが期待されている新外国人のギャレットが、キャンプ3日目の2月3日を発熱のため、早くも欠席。この日は選手宿舎で静養に努めた。雨天練習場での軽め調整となった初日とは異なり、晴天の翌2日は10時の練習開始からキャッチボールがスタートするまでの約1時間半、スタンドの階段を使用したダッシュなど“ランメニュー”がビッシリで、面を食らった様子。

 とはいえ、バットを持つと、さすがメジャー通算122本塁打、400打点だ。2日に屋外でフリー打撃を行うと、ゆったりしたフォームから55スイング中サク越えは3本ながら、快打を連発。「(初めてとしては)OKだ。今後はしっかりタイミングを取って、打球に回転をかけていければいい」と手応えを口にし、打球も上がっていくことに自信を見せた。

 打撃練習前に青空打撃教室を開いた松井秀喜臨時コーチの話に真剣に耳を傾けていた助っ人は、合間にも積極的にコンタクト。「忘れがちだった重要なことを思い出させてくれた」と充実の時間を振り返った。

 ヤンキースでも、巨人でも先輩に当たる松井コーチは、ギャレットについて「パワーもあるし、実績もある。(日本を)経験する中で対策ができれば十分力を発揮できる」と太鼓判を押した。

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