米国で見たスポーツ観戦の新潮流 ITの進化が膨らます価値
選手が目の前に!大きく変わるスポーツ観戦
スーパーボウルに合わせて発表されたスポーツ観戦の近未来像。ITによって、これまでと違った楽しみ方が創出されそうだ 【写真:ロイター/アフロ】
いずれもこれまでのスポーツ観戦を拡張するものだといえよう。特に会見では選手の実物大ホログラムは、選手がどれほどすごいかを実感させることができるとして出席者から高い注目を集めていた。
また、同社が主催し、ITを使ってスポーツをさまざまに拡張させるアイデアを競う第1回コンテスト「イマジン・ボウル」の最終候補3案も披露された。
1つ目がやはり選手にセンサーを取り付け、心拍数や脱水などをモニターし、練習やコンディショニングに役立てる「Player Metrics」。2つ目の「Stadium View」は家庭でテレビ中継を見ている際にスマートフォンを掲げると拡張現実でさまざまな情報が追加表示され、スタジアムにいるような興奮を得られるというアイデアだ。最後の3つ目は各選手のヘルメットに小型ビデオ・カメラを装着し、選手の視線でプレーを見ることができる「Player View」だった。
5日の選考結果発表では「Player Metrics」が優勝に選ばれ、応募者には5万ドルの賞金とゲーム・チケットが贈られている。
セカンド・スクリーンをより快適に使える環境や拡張現実を使ったより没入感の高い観戦機器など、いずれも実用化はこれからといったところだが、それでも近い将来、観戦スタイルがITにより大きく変わりそうであることを予感させるに十分であった。