【ノア】 “第3の時限爆弾”は中嶋勝彦か!? みのるに敗れたら強制的に鈴木軍入り

スポーツナビ

潮崎は敗れるもGHCタッグに照準

潮崎と谷口が連携を見せる 【スポーツナビ】

 セミファイナルではGHCジュニアヘビー級王者の石森太二とマイバッハ谷口、潮崎豪が組み、鈴木軍の新戦力・金丸義信とGHCタッグ王者のランス・アーチャー、そしてシェルトン・X・ベンジャミン(※デイビーボーイ・スミスJr.は来日が遅れ欠場のため、変更)が6人タッグで激突した。

 先発は24日の後楽園大会でGHCジュニアのベルトを懸けて戦う石森と金丸。しかし金丸が自陣に押し込むとすぐにベンジャミンとタッチ。体格差のある石森はタッチを求めようと自陣に戻ろうとするが、なかなかベンジャミンが行く手を遮り、石森を軽々投げ飛ばす。それでも石森はフランケンシュタイナーから低空ドロップキックを決めて、谷口にタッチする。

 谷口とベンジャミンの重量級の戦いが場外戦へともつれ込むと、会場の3か所でそれぞれやりあいが繰り広げられるが、谷口がつかまり、ベンジャミンのスリーパーや金丸の首四の字などで苦しめられる。石森が飛び出してヘッドシザースでベンジャミンを投げ、谷口が間髪入れずにパワースラムを繰り出すが、それでもタッチさせてもらえず、アーチャーがさらに痛めつける。それでも谷口はなんとかラリアットで窮地を逃れ潮崎にタッチ。潮崎は逆水平、袈裟切り、フィッシャーマンズバスターなど連続で繰り出していくが、アーチャーも負けじとぶつかり、両者ノックアウト状態に。そして同時に石森と金丸が飛び出してくる。

「タッグにいい感触を持っている」と谷口とのタッグに自信を見せる潮崎 【スポーツナビ】

 石森が金丸を攻める展開になるが、金丸はすきをついて高角度首固めで石森を丸め込むと、そのまま3カウントが入る。
 逆転劇に納得がいかない石森が金丸に突っかかるが、アーチャーのフォローもあり、最後は金丸がタッチアウトを決め、石森がノックアウト状態に。結局、鈴木軍のメンバーが悠々とリングを去っていった。

 金丸は石森に対し「上回っているとかなんとか言っているけど、一番肝心なところでは、こっちが上回っているから」と、ベルト奪取に自信を見せている。

 一方、GHCタッグ戦線に乗り出そうとしている潮崎は「タッグチャンピオンの1人が欠場になったけど、この2人(谷口とのタッグ)でどんあものかというのを感じたかった。もう1人そろった時に、しっかりと腰に巻いているもの、タッグのベルトを俺たち2人で狙っていく。それだけこのタッグにいい感触を俺は感じている」と谷口とのタッグに自信を見せている。また谷口も、「自分が足を引っ張ったところもあるけど、それをまず修正してドンドン狙っていきたい」と、GHCタッグ奪還に足並みをそろえようとしている。

小峠はタイチに勝てず「ベルトは一生腰に巻けない」

北宮はいいところなく、アイアンフィンガーフロムヘルを受ける 【スポーツナビ】

 そのほか、第4試合では、北宮光洋が鈴木軍の飯塚高史と対戦。飯塚の暴走ファイトにまったくいいところがなかった北宮だったが、最後は飯塚が、レフェリーの制止を振り切り、アイアンフィンガーフロムヘルを食らわしたところでゴングが鳴らされ、反則での決着となった。

タイチは小峠を足蹴にし、負けない自信を見せる 【スポーツナビ】

 第3試合では、GHCジュニアヘビー級タッグ王者の小峠篤司&原田大輔に小川良成を加え、鈴木軍のジュニア3人衆、TAKAみちのく、エル・デスペラード、タイチと対戦した。
 19日のディファ有明大会で、タッグ王者・小峠&原田組に金丸とのタッグで挑戦するタイチ。小峠自身は「タイチに勝つまではベルトを腰に負けない」と宣言しており、タイチからの勝利を誓っているが、それとは裏腹に、試合ではタイチの壁は再び越えられない。鈴木軍の策略で分断されると、最後はTAKAが小川からヘビーキラーで勝利を収める。

 試合後タイチは小峠に向かい、「おい、俺に勝つまでベルトを巻けねえだ? てめえみてえなもんが俺に勝とうなんて、100年早いんだ。おめえがこのベルト、腰に巻くことは一生ねえんだ。そうやってよ、レスラー生活最後まで俺の恐怖におののいていやがれ」と高笑い。

 結局、この日の鈴木軍とノア本隊との戦いは、4戦0勝3敗1反則勝ち。ノア勢にとって、鈴木軍の荒波はまだまだ静まることはなさそうだ。
■プロレスリング・ノア「The Second Navig.2016」
2月11日(木・祝)後楽園ホール 観衆:1053人


【試合結果】

<第6試合 スペシャルタッグマッチ60分1本勝負>
○鈴木みのる、杉浦貴
(19分54秒 ゴッチ式パイルドライバー→体固め)
●中嶋勝彦、丸藤正道

<第5試合 GHCジュニアヘビー級選手権試合前哨戦6人タッグマッチ45分1本勝負>
●石森太二、マイバッハ谷口、潮崎豪
(15分13秒 高角度首固め)
○金丸義信、シェルトン・X・ベンジャミン、ランス・アーチャー

<第4試合 シングルマッチ30分1本勝負>
○北宮光洋
(11分01秒 反則 ※アイアンフィンガーフロムヘル)
●飯塚高史

<第3試合 GHCジュニアヘビー級タッグ選手権試合前哨戦6人タッグマッチ30分1本勝負>
●小川良成、小峠篤司、原田大輔
(9分34秒 ヘビーキラー)
○TAKAみちのく、エル・デスペラード、タイチ

<第2試合 タッグマッチ20分1本勝負>
●平柳玄藩、モハメド ヨネ
(10分21秒 スイクルデス→片エビ固め)
クワイエット・ストーム、○齋藤彰俊

<第1試合 タッグマッチ20分1本勝負>
大原はじめ、○拳王
(11分04秒 蹴暴→片エビ固め)
●清宮海斗、熊野準

2/2ページ

著者プロフィール

スポーツナビ編集部による執筆・編集・構成の記事。コラムやインタビューなどの深い読み物や、“今知りたい”スポーツの最新情報をお届けします。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント