手倉森監督「本当に挑戦の時が来た」 リオ五輪最終予選 北朝鮮戦前日会見

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明日対戦する北朝鮮代表のユン・ジョンス監督(左)と会見に臨んだ手倉森監督 【写真は共同】

 サッカーU−23日本代表は13日、カタールのグランド・ハマド・スタジアムでリオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたAFC U−23選手権の初戦、北朝鮮戦に臨む。試合を翌日に控えた12日、手倉森誠監督がグループBで戦う北朝鮮、タイ、サウジアラビアの指揮官とともに会見に臨んだ。

 上位3チームが五輪への切符を手にする今大会、グループリーグは中2日で行われる短期決戦となる。手倉森監督は「このタフな大会こそが、若い世代を高めてくれると信じている」と語り、選手たちへの期待感を込めた。また、インフルエンザでトレーニングを休んでいた遠藤航の先発の可能性については、「あと1日見て判断したい」と語るにとどめた。

 日本は13日に北朝鮮、16日にタイ、19日にサウジアラビアと対戦する。

タフな大会こそが、若い世代を高めてくれる

 今年のリオ五輪出場を懸けた戦い。23歳以下と制限のある大会の中で、日本のサッカーの未来、この世代をしっかり鍛え上げる大会にしたいと思っています。集中開催で過密日程になりますが、このタフな大会こそが、若い世代を高めてくれると信じています。

――出られる確率はどのくらいか?

 出られる出られないかの可能性は何パーセントかは分かりません。ただ日本として、リオ五輪には100パーセント行きたいという思いで戦いたい。

 以下は、会見後の囲みでの質疑応答。

――あらためて初戦前日の気持ちは?

 この(会見の)雰囲気で、いよいよ始まるなという気持ちになりました。日本をどう思っているのかという質問を(グループリーグで対戦する)3チームに聞いたところなので、3チームそれぞれのプレッシャーを一気に聞けたなと。日本に対する戦いのイメージが、それぞれの国ができ上がっているんだなと実感してね。まさしく日本が標的だなという感覚でいます。

――スタメンは?

 頭の中にあります。

――インフルエンザでトレーニングを離れていた遠藤選手の起用は?

 まだあと1日見て判断したいなと。トレーニングを再開しても、休んでいた日数をまだ上回っていない。(決勝または3位決定戦まで)6戦あることを考えれば、もう少し慎重に考えたい。でも、もうひとつの考え方としては、トレーニングマッチをしていないくらい彼はまだフレッシュな状態だということと、ひとつゲームに絡ませるべきではないかというところもある。後々のゲームにつなげていくためには、初戦で絡めることがいいのかどうか。

――昨日の練習は初めて非公開となったが

 一昨日の練習がひどくて、恐らく(昨日は)ひどいトレーニングになるだろうと思って(非公開にしました)。選手も重くて、本当に皆さんに見せなくて良かったです(笑)。スタメンに選ばれたいという正しい競争の中で、自分たちのチームの中だけで準備をするということで、(選手たちに)落ち着いてやらせるためには非公開にしてみようと。セットプレーからの形を100個くらいやったので……。いやいや、ひとケタ間違えた。10個くらいやったので、ちょっと大会で楽しみにしておいてほしいと思います。

――北朝鮮は1000人くらい大応援団が来るようだが。

 日本は何人くらいくるのだろうと思いました。間違いなく、北朝鮮は初戦に向けて、サポーターも含めての準備をしているというのは現場も知っている。すごいことだと感心していました。日本の選手たちには大会のスタジアムの雰囲気に対して、おそらく中立地でやっているので、お客さんが少ない中での試合になるよという話はしましたが、いつも声援を受けてのプレー、そうじゃないというところに対しての準備というのはイメージしておいてくれという話をしました。でも、北朝鮮が1000人来るとなると、かなりにぎやかになるだろうなと。その話は伝えたいと思います。

――今日は手倉森監督の結婚記念日だが

 いま思い出しました。そうですね、いよいよ。結婚記念日ですが、初戦が北朝鮮ということで、われわれが目指しているのは世界だと考えないといけない。「いよいよ世界への挑戦(=朝鮮)の時が来たというね」というところで、いいんじゃないかと思いましたが、国名を使ったダジャレはあまり良くないだろうから、あまり使えないか(笑)。まあ、でも本当に挑戦の時が来たなと。いよいよ始まるなという気持ちです。
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