中嶋勝彦、全盛期を緑のマットで! ノア入団は「悔いない戦いをするため」
レスラー全盛期「1試合1試合が勝負」
やっぱりベンジャミン戦ですね。この試合に自分は懸けていたので、そこで負けたら僕の中で終わりだったし、この試合で何かを見出せたらいいなという希望があって。結果、この試合に勝てて、その時の自分の気持ちだったり、一緒に諦めずに戦ってくれたお客さんだったり、その気持ちを考えたら、もう一歩踏み出して勝負しようと思いました。多分、レスラーとして最後の勝負になるんじゃないかなと思います。
――先ほども「健介オフィスで最後まで」という話もありましたが、常に所属する団体にすべてを捧げるという気持ちが強いように感じます。
そうですね。僕はいつも勝負は今だと思っているので。もちろん、体のメンテナンスをしっかりし、ケガなく元気でいれば40歳でも50歳でも試合ができるのですが、それが保障されているわけでもないので。もちろんその年齢まで頑張っている大先輩もいますけど、けがでリングに上がれない選手もいます。それを見ていると、自分もどこまでできるか分からないというのが正直あります。それが分からないから1試合1試合が勝負です。
あと年齢的にも若い若いと言われ続けてきましたけど、もう27歳で若くはないんです(笑)。男としても、レスラーとしても、勝負ができるのは、僕の中で30歳がラインだと思うので、20代の内に勝負をしないといけないと思っています。今回、ご縁があってノアに入団させてもらったので、これが本当に、僕のレスラー全盛期の最後の勝負だと思っています。と、勝手に自分を追い込んでいます。終わりがいつか来るか分からないので、その終わりがいつ来ても良いように、悔いがないようにしたいです。
隣にいて心強いのがヨネ ベルト奪取へ
レスラーとしては、良い試合をするのが務めだと思いますし、それはノアの一員になっても変わらない気持ちです。いい試合をして、会場を盛り上げるために一歩踏み込んだので、そこを試合で見せていきたいです。
――このタイミングで潮崎豪選手、金丸義信選手も、ノアへの継続参戦が決まりました。2人に対してはどんな印象がありますか?
潮崎選手は同じ年にデビュー(2004年)した同期といえば同期。潮崎選手もいろいろ複雑な気持ちで勝負に出たのかどうか分かりませんが……。
――同期ということで潮崎選手に共感を感じる部分は?
そんなに話してないから分からないですね(笑)。ただ、どうなっていくのか分からないのがプロレスだし、結果として、ノアが盛り上がればいいかなと思います。
――現状として、隣に立っていて心強い選手はいますか?
それは現在進行形でヨネさんですね。タッグの挑戦も決まっていますし、心強いです。
――それでは最後にノア所属選手として、これからの野望や意気込みをお願いします。
目標はベルトを取ること。ノアに入ったからにはその中心に行きたいし、そういうレスラーになれると自分も信じています。そうやって自分を追い込みながら、レスラーの全盛期最後の勝負を緑のマットで戦っていきたいと思います。これからノア共々、よろしくお願いします!
(取材・文:尾柴広紀/スポーツナビ)