豊マジック炸裂、モーリスは世界の主役へ 奥野庸介の香港国際レース回顧
香港マイル モーリスが世界のマイル戦線主役へ
大仕事をやってのけたモーリス、一気に世界マイル戦線の主役に浮上した 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
3/4馬身差の2着に直線で馬群の間を抜けた地元のジャイアントトレジャー(C.スミヨン騎手、単勝18倍・5番人気)が大健闘。エイブルフレンドはいつも通りの後方待機策から直線に賭けたが、後続を4馬身以上突き離した昨年のような切れを欠いて3着と期待に応えることはできなかった。
上がり33秒7の脚を繰り出したダノンプラチナだったが出遅れが響き7着 【Photo by Kazuhiro Kuramoto】
勝ったモーリスは今年1月の1000万条件から破竹の勢いで6連勝。本格化とともに出遅れ癖も解消され、安田記念、前走のマイルCS、そして香港マイルとG1・3連勝の快挙となった。この結果を受けて英国のタイムフォーム誌は同馬のレーティングを126に上方修正。エイブルフレンド(レーティング130)、欧州のソロウ(129)、豪州のウインクス(126)と並ぶマイル戦線の主役に浮上した。
なお、モーリスの手綱を取ったR.ムーア騎手はスタート後200m付近での不注意騎乗でエイブルフレンドらの進路を妨害したとされ、香港ジョッキークラブから実効15日間の騎乗停止処分を受けた。