岩渕GMの心を動かした試合前の光景 「19年にはもっとすごいことを」

スポーツナビ
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提供:(公財)日本ラグビーフットボール協会

ジョーンズ氏復帰の可能性は?

村上晃一氏(左)が進行役となり、日本ラグビーの今後についてさまざまな話が展開された 【スポーツナビ】

 休憩を挟んで行われた第2部では、岩渕氏との質疑応答が行われた。

――日本代表HCにエディー・ジョーンズ氏の復帰はありますか?

「ない」ということはないと思います。一番、彼が言っていたのは「4年間同じところにいると、自分がすごく居心地が良くなってチャレンジできなくなる。だから新たなチャレンジがしたい」ということです。判断にあたっていろいろなポイントがあったと思うんですが、このことは間違いない彼の思いのひとつだと思っています。

※講演日は11月12日。エディー・ジョーンズ氏は20日にイングランド代表HCに就任した。

――日本代表次期HCの選考のポイントは?

 私だけで決めることではないのですが、選考のポイントとしては、世界トップレベルの実績があること、グローバルなネットワークを持っていること、日本のラグビーを知っていること。ここが大きなポイントとなっています。
 今回、3勝したので次はそれ以上の成績が求められます。そこに導ける人を考えています。

若手有望選手を上のレベルでプレーさせる環境を

――サッカーの特別強化指定制度のように、大学生をトップリーグやスーパーラグビーでプレーさせることはできますか?

 日本ラグビーの強化のために大きなところで、レベルの高い選手が少しでも高いレベルでプレーするのは大事なことだと考えています。現在は2チームに所属することができないルールになっていますが、競技力を上げるにはこういうところを変えないといけないと思います。大学リーグの再編もレベルは上がると思いますが、同じ大学生の中でやっていては飛躍的には上がりません。有望な選手はトップリーグや代表でプレーできるようにした方が良いと思います。

――GMの醍醐味は?

 実は南アフリカ戦の時にチームの入口がわからなくなってしまって、一人で競技場の周りを何周もしたんですよ(笑)。その時にすれ違った日本から来たファンの方々が、ワクワクしているような、試合を期待してくださっている表情をしていたんです。その時に「今までやってきて良かったな」と思いました。19年になった時に、日本代表に期待してくれる環境が日本中に広がるようにできたら……と思いました。

2019年の日本代表に期待すること

2019年の日本代表には、ファンが期待できるチームになることを求めた 【スポーツナビ】

 今回はベスト8を目標にしていましたが、次のワールドカップの時点での目標に対してファンのみなさんが期待感を持てるチームになってほしいと思います。選手が強い気持ちを持って戦えるチームになることを期待しています。

協力:(公財)日本ラグビーフットボール協会

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