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スターダム“最後の1期生”岩谷の覚悟
芽生えた自信と、同期・世IV虎への思い
スターダム「最後の1期生」岩谷麻優。11日のハイスピード選手権に向けての意気込みなどを聞いてみた
スターダム「最後の1期生」岩谷麻優。11日のハイスピード選手権に向けての意気込みなどを聞いてみた【スポーツナビ】

“最後の1期生”、その本音は――。


 女子プロレス団体「スターダム」の後楽園大会が11日に開催される。同大会では宝城カイリと安川惡斗の3期生対決、ダーク・エンジェルの日本ラストマッチ、美邑弘海デビュー戦、安納サオリ本格プロレス参戦マッチなど盛りだくさんとなっている。


 中でも注目は、岩谷麻優がロサ・ネグラが持つハイスピード王座に挑戦。岩谷自身、ハイスピードに挑戦するのはこれが3度目。2014年に奪ったワンダー・オブ・スターダムの白いベルトに続く、2度目のシングルベルト奪取を狙う。


 そんな岩谷は、11年にスタートしたスターダムの生え抜き選手1期生。5人いた同期メンバーは全員が団体を去り、最後の1人となってしまった。旗揚げ当時は“連敗街道まっしぐら”で『最弱決定戦』を繰り広げた程だったが、今ではスターダムの中軸を担う選手に成長している。


 そんな岩谷に、2つ目のシングルベルトを狙う意気込みと、今の思いを聞いてみた。

口だけでも優位に立つ!

『サンダーロック』としてタッグのベルトを保持している岩谷。次は自身2本目となるシングルのベルトを狙う
『サンダーロック』としてタッグのベルトを保持している岩谷。次は自身2本目となるシングルのベルトを狙う【前島康人】

――11日の後楽園大会でロサ・ネグラさんが持つハイスピード王座に挑戦します。岩谷さん自身、ハイスピード3度目の挑戦となりますが、今の気持ちは?


 デビュー前からハイスピードのベルトが欲しい、いつかハイスピードのチャンピオンになりたいと言ってきたので、どうしても取りたいです。


――現チャンピオンの印象は?


 すべてにおいて面白い! リング上もそうですが、普段からテンションが高いし。あとは身体能力が、自分が見た中で一番すごいと思います。


――なるほど。ということは、持つべく人が持っているベルトとも言えますね。


 そうですね。


――そんな相手に挑戦するわけですが、秘策は?


「5★STAR」では負けたんですけど(9.13新木場大会)、その時に思ったのは、力もすごいし、身体能力がずば抜けているし、「この人の何に勝てるんだろうか」と。

 秘策……、あまり考えていないです。


――風香GMに聞くと、「岩谷の方がテクニックや試合経験は上」と話していましたが、岩谷さん自身の話だけだと、無謀な挑戦のように聞こえますが……?


 いや、でも取る気まんまんです! 私、性格的に口だけのところがあるので、口だけは達者なんですよ。だからまずは口だけでも優位に立つ!


――なるほど。自分に言い聞かせて、気持ちを奮い立たせてと。


 相手がどうこうよりも、口で言って自分を納得させる。大丈夫だと思い込ませます。頑張ります!

後輩の指導で自信もついてきた

もともと『最弱決定戦』を戦うなど、弱いキャラが定着していた岩谷だが、今では後輩から憧れる存在になってもいる
もともと『最弱決定戦』を戦うなど、弱いキャラが定着していた岩谷だが、今では後輩から憧れる存在になってもいる【前島康人】

――さて、スポーツナビで岩谷さんにお話を聞くのもだいぶ久しぶりです。せっかくですので、デビューからここまでを少し振り返りたいと思います。スターダム初期はなかなか勝利できず、『最弱決定戦』を争ったぐらいの岩谷さんですが、その頃と比べて、今の自分が変わったなと思うところはどこですか?


 やっぱり、プロレスが楽しくなりました。前までは同期がいて、同期とワイワイするのがあったからやってこれたと思うんですけど、最近は練習も楽しいと感じるようになりましたね。


――それはいつ頃から?


 最近です。ここ半年ぐらいですね。高橋奈苗さん(現・奈七永)が団体を去られてから、スターダムで私よりキャリアの長い選手が(紫雷)イオさんしかいないんです。だから、後輩の指導などもやるようになって、「こうやったらかっこいいんじゃない?」と指導するようになったことも楽しいと思える一部かなと思います。


――責任感が出てきたと。


 そうですね。前は同期に世IV虎ちゃんがいて、彼女は赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)を持ったりして、スターダムでも看板選手になってくれたし、後輩指導も世IV虎ちゃんがやってくれていました。私はそれを見守るだけでした。でも世IV虎ちゃんもいなくなって、イオさんだけで後輩の指導はできないので、自分も助けるようになりました。


――今までそういう経験はなかった?


 はい。今でもどう伝えればいいのかなって思っているんですけど、最初は手探りで、「こっちの方がかっこいいよね」とやるんですけど、それがうまく伝えられなかったりしたし。でも、今キッズの練習生たちの中には、私に憧れて入ってくれた子もいて、そういうことがいい刺激になって、憧れている子がいるなら、もっとがんばんなきゃなと。後輩にいいところを見せたいし、自分自身も初歩からやり直して、うまく受け身を取る方法を勉強して。それで今は自信がつきました。


――人に教えたり、誰かに憧れていると言われることが、初めての経験だったと。


 そうですね。そういうところで自分自身、自信がついてきて、人に教えられるようになったのかなと思います。

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