女子ボクシング二大世界戦!河野vs亀田も=10月のボクシング見どころ
河野vs.興毅は終盤の精神力がカギ
最も河野は「米国で試合をするのは夢だった」と前向きに捉え、「敵地で勝つにはKOしかない。絶対に倒して勝つ」と亀田の実力に敬意を示した上で強い意気込みを示す。対する亀田は河野の発表会見に乱入し「今のボクシングでは俺には勝てない」と威圧したが、9月にはラスベガス入りし、現地での調整に余念がない。
「ボクシングをできることが幸せ」と常々、話してきた34歳の河野としては残りのボクサー人生を完全燃焼するためにも絶対に負けられない。亀田は目標とする4階級制覇に加え、9月に弟の大毅、和毅が揃って敗れてしまったことで“カメダ・ブラザーズ”の長兄として、負けられない理由が増えた。過去に海外で4戦の経験があり、昨年11月の前戦では同じ会場で再起戦に勝利している亀田が場慣れという点では優勢。生き残りを懸けた両者の一戦が、どんな結末を迎えるのか。ともに練習量に定評があり、体力面では互角なだけに試合終盤の精神力が勝敗を分けることになるかもしれない。
拳四朗が3戦連続後楽園に登場
昨年8月のデビュー以来、「テクニックは高いが、線が細い」というのが定評だったが、今年3月に全勝の元全日本新人王、8月には20戦以上のキャリアを持つ日本ランカー相手に、センスの良さに加え、力強い攻めを織り交ぜて、連続TKO勝ち。本格派の全貌を見せ、軽量級期待のホープにのし上がった。9月17日に空位の日本ライトフライ級王座に就いたベテラン堀川謙一(SFマキ)とは同じ京都勢。最新ランキングで最上位に上がることが濃厚で、この試合に勝利すれば、年内もしくは年明けの日本タイトル挑戦に近づく。
世界14位の加藤が久々リング
フィリピン時代、強豪との敵地での対戦経験も豊富な原田は中谷正義(井岡)の東洋太平洋ライト級王座挑戦を含め、来日してからも国内の強豪に対し、3勝1KO1敗1分の好戦績を残す難敵。加藤としては久々の実戦で存在感を示す格好の相手となる。ともに好戦的なタイプで熱戦は必至。加藤は確実に勝利し、チャンスを待ちたい。