南部監督「戦える準備ができている」 バレーW杯に向けた全日本男子チーム会見

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石川「若さでチームを盛り上げたい」

19歳ながらチームの中心を担う石川は、「若さでチームを盛り上げたい」と語る 【坂本清】

 以下、質疑応答。

――各選手たちに質問。W杯に向けて意気込みを一言。

清水 今年に入って、いろいろな大会に出場し、チームとして強くなってきています。若手も経験を積んでおり、すごく良い人材になってきてると思います。若手とベテランを融合して、しっかりと結果を出したいと思います。そして、応援してくれる皆さんが感動するようなプレーを見せたいと思います。個人としては、4年前の前回大会でふがいない結果に終わってしまいました(2勝9敗の10位)。W杯で五輪の出場権が取れるようしっかりと頑張りますので、応援よろしくお願いします。

永野 選手がそれぞれの役割を全うすることで、勝利が見えてくると思います。全員で頑張りますので、よろしくお願いします。

浅野 自分の役割であるレセプションやディグをしっかりし、チームに貢献します。決して諦めることなく、勝てるようなプレーにこだわってやりたいと思います。

酒井 チーム最年長として、どんな状況でもチームがひとつになれるように。また、試合以外のときでも、チームが浮き足立たないように後ろから支えていきたいと思います。

深津 ここで勝つためにこれまでの合宿や遠征、大会に参加してきました。自信を持って強い気持ちで戦いたいと思います。

石川 今大会では、自分の持っている力をすべてぶつけて勝ちにこだわってプレーしたいと思います。また、若さでチームを盛り上げていきたいと思います。

柳田 サーブを中心とした攻撃的なバレーを発揮できるよう頑張っていきたいと思います。

米山 どんな場面で出場しても、自分のプレーを見せてチームに貢献したいと思います。

阿部 途中出場が多くなると思うので、流れを変えてチームに元気と気合を与えられるよう頑張っていきます。

八子 ミスを少なく、粘り強いバレーをしていきたいと思っています。また、チーム一丸となって五輪の切符を取れるよう戦ってきます。

出耒田 応援してくれる方々の期待以上のプレーをお見せできるよう精いっぱい頑張ります。

鈴木 年齢的にも最後のW杯になると思うので、僕のすべてをぶつけていきたいと思います。

高橋 初の大きな国際大会になるので、若さを出して常に思い切りの良いプレーを見せたいと思います。

山内 今大会では若さ、高さを生かしてMBとしての役割を果たします。来ていただいている人々が応援したくなるようなプレーや姿を見せたいと思います。

南部監督「コンプレックスがなくなってきた」

――南部監督に質問。高橋の選出理由と彼の可能性をどう評価しているのか教えてほしい。

南部監督 彼はこのW杯が代表の公式戦デビューになります。故障がありましたので、ワールドリーグなどには出場できませんでした。最終的に選んだ理由は、彼の持つ高さやパワーは世界と比べても引けを取らない。まだまだ粗さはありますが、可能性を秘めた選手です。アジア選手権は優勝できましたが、W杯で戦う相手の体は桁違いです。そういった中で、戦力になると判断し、メンバーに選びました。

――キャプテン交代の理由について。清水にはどんな役割を期待しているのか?

南部監督 チームキャプテンは変わらず阿部です。阿部については、(負傷欠場が続いており)ようやくW杯に間に合った状況です。その間、清水がゲームキャプテンとして、チームを引っ張ってくれました。そういう状況ですので、今回のW杯でもゲームキャプテンは清水でいこうと決めました。清水に関しては、責任が一番かかるポジション(オポジット)ですので、キャプテンになってどういうプレースタイルになるのか心配していました。キャプテンになったことで逆に責任感が増し、コートでのプレーで、しっかりと数字でも精神的柱としても頑張ってくれました。W杯でも同じような役割を期待したいと思います。

――昨年に比べてここまで良い結果を残している。チーム内の雰囲気をどう感じているのか?

南部監督 雰囲気は良くなっています。結果が出ているからではなくて、世界と戦う経験で得た自信が選手に染み込んできました。今までは高さのある相手にコンプレックスを感じていたのですが、そういった部分もなくなってきました。どうすれば勝てるのか、何をやってはいけないのかがはっきりとしてきた分、戦える準備がしっかりできている状態になっています。

――新しいチームでは固定観念を取り払うこと、若さと育成を掲げてきた。今大会にはどう臨む?

南部監督 今シーズンの大会を経験していく中で、ワールドリーグでは優勝したフランスと対戦しました。力の差を感じた部分も多かったのですが、それ以降の大会ではそういった部分がなくなってきました、そういった部分というのは、状況が悪いときやブロックが2〜3枚ついたときのことです。今まではブロックにかかったり、ミスになっていたところで点が取れるようになってきた。数値を見ても、清水や柳田は複数枚のブロックを前にしてもしっかりと打ち抜いているのが分かります。それができればW杯でも十分な試合展開に持ち込むことができるという手応えを感じています。

 若い選手たちは、代表としてのキャリアはありませんが、ここまで培ってきたものは良いものがあります。選手起用は状況で変わりますが、ベストメンバーを組んだときに、若い選手が1人でも多く入っていれば、それは東京五輪にまでつながると思いますので、そういった布陣が組めるように最後の調整をしっかりとやっていきたいと思います。

深津「『若さ溢れる太陽』で覚えてほしい」

深津自身が決めた「若さ溢れる太陽」というキャッチコピーは定着するのか 【坂本清】

――清水に質問。清水にとってW杯とはどんな大会なのか?

清水 全日本に選ばれ、最初の大きな大会がW杯でした。その4年後のW杯は世界を相手に通用しなかった大会でした。今回が3回目の大会になるので、成長した姿を見せれるように、世界に通用するプレーを見せたいと思います。

――キャプテンとして臨むことになったが今の心境は?

清水 みんなに支えられながら、そしてプレーを見てみんながついてきてもらえるようにしたいです。自分自身も、まだまだ未熟な選手ですが、頑張っていきたいと思います。

――八子に質問。W杯で見てほしい特徴や持ち味は?

八子 ミスを少なく、粘り強いプレーをしていきたいと思っています。(全日本の特徴は)ベテランがチームを支えてくれて、若手が勢いを出してプレーする。融合がうまくできているチームだと思います。

――柳田に質問。現在のサーブの調子は?

柳田 上がってきていると思っています。欧州の大会では通用しない部分もあったので、良いサーブを毎試合出せるよう心掛けていきたいと思います。

――W杯でサービスエースを決めたら、何かポーズを考えている?

柳田 自分は若手なので、とにかく騒ぐというか、勢いをもたらすことができればと思います。

――深津に質問。大会に向けて、個人やチームの目標は?

深津 自分のキャッチコピーを皆さんに覚えていただきたいです。自分で決めたのですが、「若さ溢れる太陽」ということで覚えてもらえるとうれしいです(笑)。そういうところから見ていただければ、男子バレーも盛り上がると思いますし、この選手面白いなとか、すごいなと思ってもらえるようアピールしていきたいと思います。

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