ハリルホジッチ「全員が満足する試合を」 カンボジア戦、アフガン戦メンバー発表
宇佐美は今、疲労がある
ハリルホジッチ監督は、ゴールを奪えるFWの重要性について語った 【スポーツナビ】
永井は東アジアカップで期待していたが、なかなか結果にはつながらなかった。とはいえ戦ってくれたし、スピードも見せてくれた。最後のペナルティーエリア内でのプレーをきっちりと教えたい。最後の最後のところで疲労が出てしまう。しっかりと疲労を回復して、良いパフォーマンスを見せてほしい。特に彼のスピードや戦うところはチームに何かをもたらしてくれると思う。
宇佐美は今、疲労があると思う。彼の能力についてはあらためて話す必要もないと思うが、かなりの試合をこなしている。昨日の試合でも疲労が見られた。だが、彼も違いを作れる選手だ。リーグでも決定的なパスやシュートを見せているし、少し疲労回復すれば、良いゴールゲッター、アシストをする選手になると思う。シンガポール戦では決定的な仕事はできなかったが、宇佐美は8回シュートを打った。しっかりと彼を勇気付けて、こういうプレーを続けてもらいたいと思う。能力はかなりあるので、それを強化してもらいたい。数カ月すればかなり良い選手になっているだろう。
武藤は海外に行ったが、国内リーグから彼のような選手が出てきてほしいと思う。彼は真ん中でプレーできる選手だ。新しいクラブに入ったばかりなので、まだ結果は出せていないが、我慢すればいつか公式戦で点を取ることができると思う。焦る時期ではないので、クラブでしっかりとプレーしてもらいたいし、彼のスピード、戦う意識がA代表に何かをもたらすと思う。欧州に初めて移籍したので、どんどん向上していくと思う。規律も実力もあり、頑張り屋でもあるので、1年後には違う攻撃を見せてくれると信じている。
もっともっと有能なFWが必要
興梠は大迫(勇也)と競争していた選手だ。大迫が残念ながらけがをしてしまい、合宿には連れてこられないということになった。それもあり興梠を呼んだ。中国でもわれわれと一緒にいたし、彼もテクニックのクオリティーが高いと思う。いろいろなことをまだまだ伸ばしてほしいという話もしたし、フィジカル的にももっと良いプレーができるという話もした。ゴール前でもっと効果的なプレーをしろという話もした。そして彼のような選手が国内リーグにはまだまだ少ないので、貴重な存在になるんじゃないかなと思う。大久保(嘉人)は興梠より点を取っているが、彼は既に年齢の高い選手だ(33歳)。われわれの目標はW杯なので、そこを見据えている。中国には20歳の選手(浅野拓磨)を連れて行った。豊田(陽平)や大久保を連れて行く可能性はあったが、浅野は3、4年後さらに楽しみな選手になるだろうということで彼を連れて行った。
このリストには入っていないが、3人ほどクオリティーの高い選手がいる。もっともっと有能なFWが必要だ。例えば杉本(健勇)。杉本もかなりの能力はあると思う。フィジカルもあって空中戦にも強く、効果的なプレーができるんじゃないかと。テクニックのクオリティーも高いが、このリストに入るにはもっともっとやってほしいと思っている。つまり若い選手にもっともっと頑張ってほしいというメッセージだ。もっと努力をしてほしい。もっとトレーニングをしてほしい。トレーニングによってのみ、さらに異なるレベルにいける。日本の今の問題はFWを見つけることだと思っている。育成のところでもやはりそれが問題になっていると聞いている。そこでの改革が進んでいる。もちろん才能は必要なのだが、養成しなければいけないところだと思う。先日、U−18の試合を見たし、昨日は五輪代表の試合も見てきた。何人か良い若い選手がいた。やはり若い世代にJリーグの出場機会を与えてほしいと思う。何人かの選手はトップチームで出てもおかしくない選手がいた。
フィールド20人のGK3人のメンバーだが、バックアップメンバーももちろん用意している。名前は出さないが、彼らには準備しておけという話はしている。まだ合宿始まる前に(J1は)1節あるし、そこでけがをする可能性もあるので、そういったことも考えなければいけない。中国に行くときも、(メンバー発表の日の)午前2時に決断した。DFが1人、中盤が2人、攻撃面と守備面で3人を用意している。最後の最後までけが人が出るかもしれないので、そこは準備している。