木村沙織「強い気持ちを持って戦う」 バレーW杯に向けた監督・選手のコメント

スポーツナビ

W杯を5日後に控え、監督と選手たちが意気込みを語った 【坂本清】

 全日本女子バレーボールチーム「火の鳥NIPPON」は22日からFIVBワールドカップ(W杯)2015に臨む。開幕を5日後に控えた17日、東京都内で眞鍋政義監督と選手たちがコメントを残した。

 W杯では2位以内に入り、来年のリオデジャネイロ五輪出場権を獲得することを目標に掲げている。しかし、先月、米国・オマハで行われたワールドグランプリ(GP)決勝ラウンドでは5連敗を喫し、6位で大会を終えた。

 キャプテンの木村沙織は、「リオ五輪の切符を取るためには、どのチームにも勝っていかないといけない」と語っており、「W杯を戦い終わるまで、強い気持ちを持って戦い、良い集団になっていけたら」と意気込みを語った。

眞鍋政義監督

眞鍋監督(中央)は木村について、「ここ数年で今が一番良い」と期待を寄せる 【写真:YUTAKA/アフロスポーツ】

「木村沙織はここ数年で今が一番良い」

 ワールドGPを終えて、反省することが多かったものですから、W杯までの1カ月弱では、まずディフェンスを強化しないと目標を達成できないだろうということで、数多くディフェンスの練習をしました。アタックのレシーブが上がる率も低いですし、そこをもう一度強化しないと世界には太刀打ちできないと思いました。男子の練習パートナーにも来ていただいて、バレーの練習の中ではレシーブ練習が一番きついのですが、そこを強化して、久しぶりにきつい、厳しい練習ができていると思います。

(攻撃は)ワールドGPでは決勝ラウンドで5連敗しましたけれど、プレッシャーの中で緊張感を持ってやれたことが次につながると思います。(攻撃のスピードは)日本の今までどおりの速さです。セッターが2人(宮下遥と古藤千鶴)とも経験が浅いので、ロンドン五輪のときほどには至ってません。

 2人とも良いところがあるので、調子の良いほうから、相手の戦術も見ながら使い分けていければと思います。古藤はコンビネーションが合ってきましたし、セッターとしてコミュニケーションが素晴らしいですね。サーブも良いです。課題は、初めての世界大会ですから、経験という面で不安な部分があります。宮下はディフェンスが良いです。ブロックも期待できます。課題を挙げるとすれば、コンビネーションが不安定な部分があります。

 木村沙織はここ数年で今が一番良いです。ここに来て数字も残していますし、期待しています。特に、今までアタックの調子が良くなくて、ブロックされたり、拾われたりという感じでしたけれど、今年に入ってウエイトトレーニングなどもやってきましたし、その成果が出ているのではないかと思います。木村は4回目のW杯ですから、経験を若い選手に話してくれています。長い髪を切ったのも、気持ちの表れだと思います(笑)。

木村沙織(東レ)

木村はレシーブの強化とセッターとのコンビを確認し、大会に臨む 【坂本清】

「コンビネーションが合ってきた」

(直近の調整は)チームとして追い込みであったり、レシーブなどの厳しい練習をしてきています。個人としては、サーブレシーブを中心にやって、セッターと話をしながら調整して、ワールドGPでは曖昧だったコンビネーションがすごく合ってきたなという印象です。チームとして速い攻撃をする中で、自分が思ったイメージとトスがずれている部分がありました。ワールドGP中に修正することができなかったのですが、そこを詰めて自分としてすっきりと打てることが多いですし、合ってきていると思います。

(W杯は)11試合何が起こるか分からないので、目の前の1試合に集中して、まずは開幕戦で良いスタートを切ることを1番に考えています。次のロシア戦が最初の山だと思うので、そこでしっかりと勝って波に乗っていきたいと思います。

 W杯でリオ五輪の切符を取るためには、どのチームにも勝っていかないといけないですし、五輪で金メダルを取るためには、中国、米国というのは必ず戦うチームだと思うので、自分たちがW杯を戦い終わるまで、強い気持ちを持って戦い、良い集団になっていけたらと思います。

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