木村沙織「強い気持ちを持って戦う」 バレーW杯に向けた監督・選手のコメント
古賀紗理那(NEC)
大舞台を前に、古賀は「どれだけできるか楽しみ」と語った 【坂本清】
(W杯まで)あと5日あるので、調子を上げていきたいと思っています。パスがまだ返っていない部分がありますし、男性スタッフとの練習で高いブロックに阻まれることがあるので、それを減らしていければと思います。今あまりブロックが見えていないので、入り方を工夫したいと思います。
(世界との戦いで感じたことは)甘いコースに打つとすぐに相手の得点になってしまうので、工夫していくことで決められるポイントが増えてきている印象です。
(W杯は)連戦だからこそチーム全員で戦わないと勝ち抜けないと思うので、一丸となって頑張りたいと思います。(リオ五輪は)まったく何も考えてなかったです。こういった大舞台で戦う経験はだれでもできることではないので、自分がどれだけできるか楽しみだし、チームが勝つために元気良くプレーできたらと思います。
古藤千鶴(久光製薬)
セッターの古藤は、最終合宿でスパイカーとのコンビネーションに磨きをかけた 【写真:アフロスポーツ】
(ワールドGPでは)ヘボヘボだったなと思います(笑)。それまでの代表の試合で手応えがあったのですが、そう簡単にはうまくいかないことを感じることができました。日本はディフェンス、守らなければ絶対に勝てないと思いました。そういう部分が明確になったのがワールドGPの決勝ラウンドだったので、それを経験できたことはよかったと思います。
(セッターとしての難しさは?)それまでは速いコンビバレーを目指して合わせていたのですが、速い分リスクもあって、自分のトス精度が悪くなることも多くありました。でも、2枚のブロックがきても打ち切る力をスパイカーは持っているので、スピードというよりは選手が選択肢の多いトスを上げることを意識して、最後の調整を詰めていっています。戦術として、その人が打ち切れるトスを上げるということを考えています。
(全日本のセッターとは)あそこに立ちたいとは思っていましたが、本当に完璧なんだろうなと思っていました。今、この場に自分がいることで「大丈夫かな?」と思うこともあるんですけれど、たくさんの方が支えてくださってこの場に立っているので、思いを込めて一生懸命やるつもりです。リオ五輪でメダルを取るというのが今の目標で、これまでに五輪出場を経験された方々から話を聞くと、別世界だと言われます。自分の中ではピンと来ないのが現実なので、出たいという思いが強いです。
島村春世(NEC)
国際大会では「一瞬の隙で相手にのまれてしまう」と、島村は気を引き締めた 【写真:長田洋平/アフロスポーツ】
(国際試合を経験して)国内では経験したことのない高さであったり、ブロックの強さを感じます。自分が甘いコースに打ってしまうとチャンスボールになってしまったり、自分の一瞬の隙で相手にのまれてしまうのが国際試合の違いだなと感じました。特にワールドGPファイナルでは、負けられない試合が続いて、特に実感しました。
(追加招集で全日本に加わったが)呼ばれた時にはこのチームの一員という思いがありました。自分が生きるため、なくてはならない存在になるためには、コミュニケーションが大事だと思いました。後輩の助けも借りながら、先輩たちもやさしい方ばかりなので、受け入れてもらったのが印象的でした。