水分補給に最適なスポーツドリンクは? 管理栄養士おすすめ!コンビニ飯の選び方
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管理栄養士の川端理香さんに聞く「管理栄養士おすすめ!コンビニ飯の選び方」。シリーズ12回目は「水分補給に最適なスポーツドリンクの種類」。素早く体内に吸収するために、数ある中から何を選べばいいのか。生活パターンや運動スタイルを考慮し、自分に合った正しいスポーツドリンク選びに活用できるポイントをお教えします。
スポーツドリンクは大きく分けて3種類
スポーツドリンクは大きく、浸透圧が体液よりも高いハイパートニック飲料、浸透圧が体液とほぼ同じアイソトニック飲料、浸透圧が体液よりも低いハイポトニック飲料の3つに分類することができます。
スポーツをして多量の汗をかけば、それだけ多くの水分が失われます。できるだけ早く水分を体内に吸収するために、最も適しているスポーツドリンクは何か。それは、浸透圧が体液よりも低く、体内への吸収もスムーズなハイポトニック飲料です。
ハイポトニック飲料は、他の2つと比べてあまり甘味がありません。水分は小腸で吸収されます。余分な糖分を含んでいると胃に停滞する時間が長くなり、小腸に到達するまでに時間がかかる。つまり、同じスポーツドリンクとは言ってもそれぞれ吸収される速度が異なるため、「素早い水分補給」という意味ではハイポトニック飲料が適しているのです。
どれが「ハイポトニック飲料」?
そんな人にとって、心強い味方になるのが各ドリンクメーカーの「お客様相談室」です。商品がハイポトニックなのかどうかも教えてもらえますし、「アイソトニックとハイポトニックの違いを教えて下さい」と聞けば丁寧に説明してもらえたり、さらには自社製品の中で適したドリンクを教えてもらえたりすることもあります。積極的に活用してみてはいかがでしょうか。
用途に合わせてドリンクを選ぼう
最近は、子どもの肥満が増えていますが、意外にドリンクからの糖分、エネルギーの過剰摂取が問題になることがあります。もちろん、大人も同じ。何気なく飲んでいるドリンクで必要のないエネルギー摂取をしている場合もあります。発汗量が多い場合はスポーツドリンク、それほどではない場合は水という使い分けが大切です。
運動中は代謝を高めるためにも積極的に水分を摂取することも必要です。代謝を促すためにも、体を動かす前にはコップ1〜2杯程度の水分を摂取する、終わった後は疲労回復のためにビタミンCやハイポトニックよりも糖分が高いアイソトニック飲料を選ぶなど、用途に合わせて、賢くスポーツドリンクを活用して下さい。
川端理香プロフィール
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