「運動前にスイカ!」がこの夏の定番!? 持久力アップ、疲労軽減、むくみ改善に

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【Getty Images】

 運動前にはスイカを食べると良い!? 夏の果物を代表する「スイカ」には、健康と美容に適した知られざるパワーが含まれているそうなんです。

 プレワークアウト研究会(発起人:北里大学薬学部 生薬学教室 教授 小林義典)のレポートによると、そのパワーの正体はスーパーアミノ酸「シトルリン」。「シトルリン」はウリ科の植物に多く含まれているアミノ酸で、ウリ科の植物のなかでも特にスイカに多く含まれていると言われています。

スイカパワーの正体、「シトルリン」って何?

・血流アップで持久力向上
 シトルリンは運動時など身体に負荷がかかったとき、体内で一酸化窒素を産生させます。すると、一酸化窒素の作用により血管が拡張、血流がアップ。血の巡りが良くなると、体内にエネルギーなどの元となる栄養素(酸素や糖、脂質など)が効率的に運ばれていくため、運動時の持久力が向上すると考えられるんだそうです。

・スポーツ時の疲労軽減にも期待
 さらに、シトルリンには運動時のエネルギー生産の際に発生する、疲労の原因物質であるアンモニアを除去する働きがあるため、運動後の筋肉疲労や筋肉痛の軽減にも効果があると考えられています。そのシトルリンを「運動前」に摂取すれば、運動時から疲れにくい体のサイクルに導けるというワケです。

・美肌にも良い!?
 美容面では、血流促進による冷え症や手足のむくみ改善効果にも期待。さらにシトルリンは皮膚の弾力やハリ・ツヤに関わる天然保湿因子を構成するアミノ酸の9%を占めており、肌のアンチエイジングにも重要な働きをしています。肌がハリを失う原因ともなっている紫外線によるコラーゲンの過剰分解を抑える働きも報告されているそう。(※地村ゆかりら,アミノ酸研究Vol.3,No.1,(2009))

 効果の感じ方にはもちろん個人差があると思いますが、ちょっとでも興味を持った方は、「運動前のスイカ!」を試してもいいかもしれませんね!

皮まで食べられる スイカのアレンジレシピ

 ちなみに、スイカの皮には、果肉よりもたくさんのシトルリンが含まれているそう! 皮も食べられる3つのレシピをご紹介します。
※シトルリン量……皮の白い部分:156mg/100g、赤い果肉部分:130mg
■スイカのスムージー
<材料>
スイカの赤い部分:
500ccのカップ一杯分
※皮の白い部分や種も入れてOK。

<作り方>
1)スイカを切ってミキサー(ブレンンダ―)にかけてグラスに注ぐ。
2)小さく切ったスイカをグラスに飾って完成。

■スイカの皮の簡単ピクルス
<材料>
スイカの皮:1/8カット分
☆酢:カップ1
☆水:カップ1
☆塩:大さじ3/4
☆砂糖:大さじ1
☆ローリエ:1枚
☆粒こしょう:10粒

<作り方>
1)スイカの外側の硬い緑色の皮をむき、白い部分を棒状に切り、さっと湯通しする。
2)☆をお鍋に入れてひと煮立ちさせる。
3)(1)と(2)を冷めないうちに保存容器に入れて冷ます。(2)は(1)がひたひたに浸かるくらいに入れる。
4)常温まで冷めたら冷蔵庫へ入れて2〜3時間味を浸みこませる。
5)器に盛って完成。

■ゴーヤとスイカの皮の“ウリウリ”チャンプルー
<材料>
スイカの皮:1/8カット分
ゴーヤ:1本
ベーコン:適量
もやし:1袋
卵:1個
塩:小さじ1
コンソメ顆粒:小さじ1
こしょう:少々

<作り方>
1)スイカの外側の硬い緑色の皮をむき、白い部分を棒状に切る。
2)ゴーヤのワタと種をスプーンで取り除き、(1)と一緒に塩もみする。
3)フライパンに油をしき、ベーコンと(2)を炒め、火が通ったらもやしと卵、調味料を入れてさっと炒める。
4)器に盛って完成。
※プレワークアウト研究会
「プレワークアウト研究会」は、スポーツのパフォーマンスアップにつながる運動前の新習慣「プレワークアウト」の情報を、スポーツを愛好する全ての人に対して幅広く提供することを目的として、研究や情報発信を行う研究会。2014年5月、北里大学薬学部生薬学教室小林義典教授を発起人としてスタートした。

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著者プロフィール

習慣的にスポーツをしている人やスポーツを始めようと思っている20代後半から40代前半のビジネスパーソンをメインターゲットに、スポーツを“気軽に、楽しく、続ける”ためのきっかけづくりとなる、魅力的なコンテンツを提供していきます。

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