王者みのるが大流血戦の末に高山を粉砕
みのるvs杉浦の因縁対決が3年ぶり実現へ

渾身のジャーマンも鈴木軍が介入

鈴木軍の介入もあり高山を大流血に追い込んだみのる。最後はゴッチ式パイルドライバーで3カウントを奪った
鈴木軍の介入もあり高山を大流血に追い込んだみのる。最後はゴッチ式パイルドライバーで3カウントを奪った【前島康人】

 18日のプロレスリング・ノア「プロレスリング・ノア旗揚げ15周年記念大会vol.1『Summer Navig.2015』グローバル・ジュニア・ヘビー級リーグ戦開幕戦」東京・後楽園ホール大会では、超満員となる1805人を動員した。メインイベントのGHCヘビー級選手権試合では、“王様”鈴木みのるが、かつての盟友であった“帝王”高山善廣を退けV3に成功した。


 2008年の6.17後楽園大会以来、約7年ぶりの一騎打ちを迎えたみのるは、鈴木軍のセコンドを駆使し、高山の額をカチ割る暴走ファイト。高山は顔面と金髪を真っ赤に染めながらも、エベレストジャーマンスープレックスで勝負をかけるが、セコンドがレフェリーの足を引っ張り、3カウントならず。なおも、たった1人で立ち向かっていった高山だが、背後から飯塚高史にイスで襲われた際に、金具で後頭部がバックリと裂け、万事休す。エメラルドグリーンから深紅に変わったマットに、ゴッチ式パイルドライバーで沈んでいった。

王様ゲーム最終回は杉浦との王座戦

みのるのノアマット侵略の真の狙いは「ノアの強さの象徴」杉浦。次の防衛戦での対戦がほぼ確実となった
みのるのノアマット侵略の真の狙いは「ノアの強さの象徴」杉浦。次の防衛戦での対戦がほぼ確実となった【前島康人】

 この後味の悪い結末に、客席からは物が投げ込まれ、暴動寸前に。そこに現れたのが、セミファイナルで鈴木軍のシェルトン・X・ベンジャミンをオリンピック予選スラムで仕留めた「ノアの強さの象徴」杉浦貴だった。両者は11年の東日本大震災の直後、被災地への支援方法をめぐってイデオロギー闘争が勃発。同年5.8有明コロシアム大会でGHCヘビー級王座を賭けて戦い、王者であった杉浦が防衛に成功。みのるはノアを離れた。


 4年越しに杉浦と向かい合ったみのるは「オレがノアに来た本当の理由。それは、おまえをぶちのめすため。オレはてめえのことなんか、これっぽちも許してねえ」と言い切ると、「王様ゲーム最終回だ」と杉浦とのタイトルマッチにGOサインを出した。


 高山戦について「オレが強くてあいつが弱い。それだけ」と一蹴したみのるは、ついに“本命”の杉浦が出てきたことに、「これで最終回。全員まとめて、この方舟ごと沈める」とニヤリ。応援に駆け付けていた歌手の中村あゆみさん、鈴木軍と共に記念撮影を行い、中村さんが歌う入場テーマ曲「風になれ」誕生20周年と、「プロレスの王」の座の死守を祝った。

BRAVE対決は小峠が石森下す

小峠はBRAVE対決の石森を下して、白星発進
小峠はBRAVE対決の石森を下して、白星発進【前島康人】

「グローバル・ジュニアヘビー級リーグ戦2015」が開幕。8.5ディファ有明での優勝決定戦に向け、この日は公式戦5試合が行われた。


 石森太二vs.小峠篤司のBRAVE対決は、小峠が勝利。タッグパートナー同士ならではの技の読み合い、しのぎ合いから、空中技全開で向かってきた石森の猛攻を制し、キルスイッチでフィニッシュを決めた。「しんどい。すべて出した」と、この一戦への並々ならぬ意気込みを見せ付けた小峠は、「どうしても優勝しなきゃならない」と、至宝流出を許してしまった前王者の責任として、現王者のタイチからGHCジュニアヘビー級王座を奪い取ることを誓った。

原田はセイバーJr.に黒星スタート

セイバーJr.が一瞬の機転で原田から一本勝ち
セイバーJr.が一瞬の機転で原田から一本勝ち【前島康人】

原田大輔はザック・セイバーJr.のテクニックに完敗。ニーアッパーから片山ジャーマンスープレックスを狙おうとしたところを逆にジムブレイクスアームバーに切り返されて黒星スタートとなるも、「今日の負けはデカイ。でも、必ず蘇る」と巻き返しを訴えた。GHCジュニアタッグ王者であるTAKAみちのくはAAAからの刺客ベンガラの8・1(変形回転エビ固め)に3カウントを献上。だが、涼しい顔で「何でオレがジュニアタッグのベルトを持ってるのか証明してやる」と、リーグ戦を引っかき回すことを予告した。


 熊野準vs.田中翔によるフレッシュ対決は、新日本プロレスから乗り込んできたヤングライオン・田中が大歓声の中、抱え込み式逆片エビ固めで勝利。リーグ戦初参加とは思えぬ度胸を他団体で発揮した田中は、「ライオンマークを背負っている以上、負けるわけにはいかない。タイチ、鈴木軍を倒す」と、目をギラつかせた。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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