錦織、借家は快適「リラックスできる」 ウィンブルドン直前インタビュー

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第5シードで今年のウィンブルドンを迎える錦織は、前週に負傷した左ふくらはぎについて「全米の時よりは少しはいいので、たぶん大丈夫」とコメントした。 【写真:アフロ】

 ウィンブルドンは6月29日(月)にイギリス・ロンドン郊外のオール・イングランド・クラブで開幕する。1877年から始まったこの大会は、世界最古のテニストーナメントであり最も格式高い大会。グランドスラムのなかでも最も歴史のある大会で、唯一グラス(芝)コートで行われる。

 日本のエース錦織圭(日清食品)は、前哨戦であったドイツ・ハレの大会で左のふくらはぎを痛めて準決勝で棄権。その後、足の状態を心配されていたが、本人は「自信をつけて動ければ、全米(オープン)の時よりは少しはいいので、たぶん大丈夫です」とコメントしている。万全の状態でウィンブルドンを迎えれば、昨年のベスト16を上回る結果も期待できる錦織。現地での記者会見で大会への意気込みを語った。

「忘れ物も取りに帰れる」

――全仏(オープン)では、ロジャー・フェデラー(スイス)やラファエル・ナダル(スペイン)ではなく、グランドスラムでも勝ったことがあるスタン・ワウリンカ(スイス)が優勝しましたが、刺激になりましたか?

 今回は意外とそうでもなかったですね。前回(2014年)のオーストラリアで彼が優勝して、新たな道が開けたような、僕は関係なかったですけど、トップ4の世界が変わってきたのは感じましたけど。それから僕とマリン・チリッチ(クロアチア)が決勝でやったり、マスターズも違う選手が勝ったので、なんかそれが当たり前になってきている感じはしたので。もちろん、ワウリンカの調子がそんなに良くなかったのに、優勝したのはすごいなと思いましたけど。そんなにそれに浸っている余裕がなかったというか、僕は僕でジョー ウィルフリード・ツォンガ(フランス)に敗れ、何が悪かったんだろうっていう自分の反省の方が多かったので、狙える位置に来ているというのは自分でも感じてはきています。

――足の状態は、もう大丈夫とのことでしたけれども、もしかしたら出場できないんじゃないかと思ったことが1回でもあったのか、一番心配した時はどういう状況だったのか教えて下さい。

 なくはなかったですね。(ちょっと頭で)もしかしたら出られないというのは多少ありましたけど、けがをして何日か経ってきて、治りそうだなっていうのは感じていたので、どうやったら治せるかというのを一番に考えてやっていました。

――感触はどうですか?

 この数日間ですね、毎日ちょっとずつ良くなっているのは感じているので、自信をつけて動ければ、全米の時よりは少しはいいので、たぶん大丈夫です。

――グラスでプレーする時に難しさを感じるのはどのようなことでしょうか? 滑りやすいサーフェスでもありますし、ショットも打ったもの勝ちという部分もあると思いますけど。

 一番はやっぱり動きですね。そこまで全部のボールを拾ってというのは難しいので、そこが一番苦労するところなんで。後はショットの種類とか、いろいろなところでカバーできたらいいなと思っています。

――23日から練習を再開されて、フットワークという面では去年の全仏前の準備段階と比べるとどうですか?

 まあ近いのはありますし、けがの場所も同じなので、何となく似ているようなところはありますけど。まだあと2日あるので、試合になってみないとというところですかね。

――初戦の対戦相手はシモーネ・ボレッリ(イタリア)選手の印象と、どんな試合になるのか見込みをお願いします。

 そうですね、やっぱり芝が強いイメージがあります。そんなに背は高くないですけど、サーブもストロークも威力があるので、だからこの芝で強いのかなっていう印象があります。タフな相手ですけど、他を見てもタフな試合はいっぱいありますし、自分のプレーをしっかり心掛けてやりたいと思います。

――今回、滞在先として家を借りているみたいですが、ホテル住まいと違うところはありますか。

 今のところはすごく快適ですね、近いので、最悪、忘れ物した時でも取りに帰れますし、あと親もいるのでご飯の面でも充実しています。ウィンブルドンオフィシャルのホテルは遠いので、リラックスできるという面では、家を借りている方が楽ではあります。

――今後もそうしたいですか?

 そうですね、できたら。ホテルよりかはやっぱり、親にご飯を作ってもらえるので、すごくありがたいです。

結果が出れば簡単に覆る

――今年、グランドスラムでは二度ベスト8入りしています。過去のウィンブルドンではベスト16ですが、目標はどのぐらいに?

 まずは1回戦を勝てたらいいなって思います。

――4大大会の中でのウィンブルドンに対するイメージと、子供のころに抱いていた大会の印象は?

 たぶん一番最初に知ったのが、このウィンブルドンの名前だろうし、他のグランドスラムよりも先に知っていたなっていう印象はあります。実際に来てみても、他のグランドスラムとは違う、異様な雰囲気だったり。

――異様ですか。

 異様というか、色がしっかり統一されていて会場もそんなに大きくはないですし、こじんまりとしている。そのほかにも、いろいろ厳しいルールがあったり、イギリスっぽいなっていう印象です。まあ、まだ自分が結果を出していないので、まだ他のところよりは、ちょっと新米というか、そんな感じです。

――位置付けとしては、自分の中でも難しいと思われているんですか?

 そうですね。結果が出ればそういうのも簡単に覆るんですけど、結果が出るまではちょっと待って下さい。


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