サトノクラウン無敗皐月賞Vへ自信 ルメールも絶賛「ハイクオリティ!」
皐月賞に向けて修正すべき1つの課題
ゲートの課題もこの中間の調整でクリアできている 【netkeiba.com】
実際レースでも、スタートを決めると、鞍上がイメージした通りのポジションでレースを進め、直線では危なげなく抜け出して、無傷の3連勝で弥生賞を制した。ここでも完成度の高さ、操作性の良さを福永騎手はコメントしていたが、堀調教師は皐月賞に向けて、修正すべき課題を1つ見つけていた。
「前哨戦としての目的は達したのかなと思いますし、良いレースでしたが、直線で抜け出してからソラを使って遊んでいました」
陣営にとってこの部分を修正することが、GIを制するためには不可欠なことだったと想像できる。
初めて跨ったルメール騎手の評価は
名手ルメールも「ハイクォリティ」とサトノクラウンを絶賛だ 【netkeiba.com】
そして迎えた最終追い切り。鞍上にはクリストフ・ルメール騎手がいた。
「併走馬から抜け出すような場面を作って、抜け出した後の状態をルメール騎手に把握してもらいました。終いはしっかりハミを取っていましたし、抜け出してからのアクションも良かったですね」という堀調教師の話からも、1週前に修正した点を再度確認していたような感じを受けるし、抜け出した後にソラを使うという課題も、調教の段階でクリアできたようだ。
その類まれな学習能力の高さから、課題を1つ1つ乗り越えてきたサトノクラウン。元々のセンスの良さに加えて、課題ももはや見当たらない同馬にとって、ハイレベルと言われる今回の皐月賞も難なくクリアできるレースのように思える。
「今年の3歳の牡馬は、質の高い馬が多く出ていますので、とてもおもしろい競馬になると思います。もし皐月賞が良いペースであったなら、1番強い馬が勝つのではないでしょうか」。最終追い切りで同馬に初めて跨ったルメール騎手は言った。
さらにルメール騎手は「追い切りでの反応も良かったですし、馬もハイクオリティ。大きいストライドで、距離も問題ないです」とサトノクラウンを褒めちぎった。数々の名馬の背中を知るジョッキーのこれらの言葉は、サトノクラウンが1番強い馬であり、皐月賞の頂点に1番近い馬であることを物語っている。
2001年のアグネスタキオン、2005年のディープインパクトに続く、無敗の皐月賞馬が誕生するのも夢ではなさそうだ。