自己ベストを大幅更新するために 青山剛のランニングナビ

青山剛

次は「トレーニングの反省&計画編」

 2014年度の反省と2015年度の計画準備をしましょう。

・目標達成できたのか?
・目標設定は適正だったのか?
・目標達成できなかった理由は?
・2015年度の目標設定
・2015年度以降の目標設定

……など、今後の目標を書き出してみましょう

 私がパーソナル指導をしているチームでは、この時期に徹底してこの反省と準備を私と一緒に行います。お仕事も同様だと思いますが、ここが「あいまい」だと一年間あいまいに進んでしまいますので、しっかり書き出してみましょう。

最後に「ココロ編」です

【撮影:真崎貴夫】

 これまでもたびたび書いてきましたが、この連載を読んで下さっている皆さんはランニングを頑張っている方が多いと思います。しかし「競技者やプロ」の方は少ないはず。

 ということは、ランニングやトレーニング、大会等を通じて人生をよりよくする“趣味”なのですから、結果や順位がすべてではありません。大切なことは“正しく楽しむ”ことです。ましてや、ケガをしたり、具合が悪くなって健康を害してしまっては元も子もありません。従って、新年度を迎えるにあたりそんなに気合いを入れなくてもよいということです。

 もし2015年度に自己ベストを出したいと思っているなら、よりこの時期はリラックスして楽しく走っておきましょう。今から気合いを入れても次のマラソンシーズンまで続きませんし、第一楽しくありません。「力を抜くところは抜いて、入れるところは入れる」と、趣味も仕事も結果的に効率が上がります。もっとも大会から遠いこの時期にこそ、リラックスして大いにランニングを楽しむべきです。

 というわけで、カラダもココロも万全にリラックスし、準備を整えて新年度を迎えましょう。そして、“正しく楽しく”1年間走り続けましょう。

(写真2枚目、3枚目:真崎貴夫)

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著者プロフィール

元プロトライアスリート。大学時にプロ活動を開始し、1999年世界選手権日本代表に選出される。その後トライアスリート中西真知子選手のコーチとなり、指導者としての活動をスタート。同選手を2004年アテネ五輪出場に導く。現在は、ランニング、トライアスロン、クロストレーニングのコーチとして競技者から初心者、子供、タレントまで幅広く指導。著書に『ランニング・コアメソッド』『DVDパーフェクトストレッチ100』など多数。(社)日本トライアスロン連合強化チーム・指導者養成委員 元日本オリンピック委員会・強化コーチ

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