【新日本キックボクシング】ラジャ王座に挑む江幡睦「心の勝負」=「神の階級」バンタム級で快挙なるか!?

新日本キックボクシング

ラジャ王者に2勝1敗と勝ち越し

ムエタイの最高峰であるラジャダムン王座に挑戦する江幡睦とラジャ王者フォンペート 【写真提供:新日本キックボクシング】

 新日本キックボクシング「MAGNUM 37」(3月15日・後楽園ホール)で行われるラジャダムナンスタジアム・バンタム級&WKBA世界バンタム級ダブルタイトルマッチの前日計量が14日、都内で行われた。ラジャダムナン王者フォンペート・チューワッタナは53.2キロ、WKBA世界王者の江幡睦は53.4キロでクリアした。

 2人は過去に3度対戦しており、両者は互いに手の内をしり尽くしている。戦績は江幡の2勝1敗で、直近となる昨年9月の試合では江幡が3−0で判定勝利を収めている。

 ムエタイの歴史上、これまで10人に満たない外国人(タイ人以外の)選手がムエタイ王座の栄冠を手にしてきたが、そのどれもがライト級以上の重いクラスとなり、スーパーフェザー級以下の軽いクラスで外国人が王者になった事例は一度もない。

フォンペートも「江幡は強い」と警戒

 タイ人は身体が小さい幼少期のころからムエタイ選手として活動を始めることもあり、他の格闘技に比べて軽い階級の選手層が厚く、その中でもバンタム級は「神の階級」ともいえるクラスの一つ。そんな領域へ挑む江幡は「3回戦っているので相手のことを分かっている部分もある」とし、「あとは心の勝負だと思う」と決意を語った。一方のフォンペートも江幡を「強い選手」と認め、「スピードもありパンチも重いので油断はできない」と気を引き締めた。

 今回は、ムエタイ王座とキック世界王座のダブルタイトルマッチということもあり審判団の構成についても質問が飛んだ。それについて、新日本キックボクシング・伊原信一代表は「みなさんもご存じのように、キックボクシングはムエタイからきているものなので、ムエタイに礼を尽くして、日本人からジャッジやレフリーを出すことありません」と説明した。

 これまで最も困難と思われてきたムエタイ軽量級の外国人王者誕生となれば、ムエタイ史上において歴史的な一戦となる。
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