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松原渓

ガッタスの活動休止に寄せて

 話は変わるが、3月7日、ここ横浜元町のスタジアムで、あるイベントが行われた。ハロー!プロジェクトのメンバーで構成された女子フットサルチーム「ガッタス・ブリリャンチス・エイチピー(以下、ガッタス)」のラストイベントだ。

 ガッタスは女子サッカーやフットサルの普及を目標に掲げ、11年間にわたり芸能人女子フットサル大会やさまざまなイベントをけん引してきたが、今年3月での活動休止を発表していた(※詳しくは下記リンクの記事「女性芸能人がしのぎを削るフットサル大会」を参照)。

 ラストイベントには、ガッタスのキャプテンであり元モーニング娘。の吉澤ひとみさんや石川梨華さん、藤本美貴さんらも参加し、参加できなかった辻希美さんや里田まいさんもメッセージを寄せるなど、豪華メンバーが華を添えた。チケットは完売で、およそ400人のファン・サポーターが駆けつけ、取材陣や報道陣も勢ぞろいした。

 エキシビジョンマッチでは、私も所属する「南葛シューターズ」が対戦相手を務めることとなり、結果は2−2のドロー。また、以前ライバルとして凌ぎを削ったチームの芸人やタレントによる1日限りのオールスターチームも会場を盛り上げた。

 最後に1人ずつ、ガッタスのメンバーが感想を述べる。フットサルを通じて、ボールを蹴る楽しさやチームプレーを学べただけでなく、精神面で大きく成長できたこと。フットサルを通じていろいろな感情を体験できたこと、コミュニケーションの大切さを学べたことなど、感謝の言葉が綴られた。

 それらは芸能界という特殊な世界においてもかけがえのないものであることを、ガッタスは体現してみせてくれたのだと思う。社会に出てから、自分の強さも弱さもさらけ出して真剣勝負ができる場所はそう多くない。

 最後に、南葛シューターズの監督である高橋陽一先生がねぎらいの言葉をかけた。
「最後の対戦相手に選んでいただいて光栄です。お疲れ様でした」

 私たちはガッタスの歩みを追うように活動を続け、今年で10年目を迎えた。結成当時の大会関係者などと話をすると「まだ続けているの?」と驚かれることもある。けれど、フットサルを好きな想いは当時から変わらないどころか、むしろ強くなった。

 もちろん、長く続けていればいろいろあるけれど、すべてを共に乗り越えてきた仲間は、家族のような存在になった。あらためて、ガッタスに心からの感謝を伝えたい。「11年間、本当にお疲れ様でした」と。

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著者プロフィール

サッカー番組のアシスタントMCを経て、現在はBSフジにて『INAC TV』オフィシャルキャスターを務める。2008年より、スポーツライターとしての活動もスタート。日テレ・ベレーザの下部組織であるメニーナのセレクションを受けたことがある。『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生が監督を務める女子芸能人フットサルチーム「南葛シューターズ」にて現在もプレー。父親の影響で、幼少時から登山、クロスカントリー、サイクリングなど、アウトドア体験が豊富。「Yahoo!ニュース個人」(http://bylines.news.yahoo.co.jp/matsubarakei/)でも連載中

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