サッカーの1on1“フットプロム” 「松原渓のスポーツ百景」

松原渓

【Getty Images】

サッカー、フットサルのニュースポーツ

 前回、ニュースポーツを紹介したが、実は私の身近な場所でも、注目されている競技がある。特に、サッカーやフットサルで「観客をアッと言わせたい」「他の選手と一味違うプレーを見せたい」というプレーヤーは必見! それが「フットプロム」だ。

 プレーヤーは2人で、1対1をひたすら攻守に分かれて競い合い、勝敗を決する。1対1が強くなれば、技術やメンタルも自然とついてくる。サッカーやフットサルのプレーヤーは、ぜひ練習に取り入れてみてはいかがだろうか?

 ルールは至ってシンプル。縦8m、横6mのピッチの両ゴールライン上に「カラム」と呼ばれるポールが3本ずつ立っている。このカラムにボールを当てるとポイントが入る。相手より先に3本倒すか、制限時間内により多くのカラムを倒していたプレーヤーの勝利となる。試合時間は3分×4クォーターで、1クォーターごとに1分間の休憩を挟むため、競技時間は最大15分。

 シンプルで分かりやすいため、初心者でもすぐに始められるのが嬉しい。ボールさえあればどこでもできる上に、長い距離を走ったり、キック力なども必要ないので、老若男女楽しめるのも魅力だ。

 とはいえ、ひたすら駆け引きの連続なので、集中力と足元の技術が勝負の命運を左右する。実際、フットプロムをプレーすることで、どんなトレーニング効果が得られるのか掘り下げてみたい。

駆け引き上手になる!



松原渓のHow to Play フットプロム vol.1「ルール・概要編」 - YouTube

 フットプロムでは、攻守すべての局面において、フェイントや目線で相手を騙すなどの「駆け引き」がポイントになる。駆け引きで相手に勝つためにはまず「技を磨く」こと。フェイントや抜き技は多彩にあり、インターネットで「1対1 テクニック」で検索するだけでも、理想的なテキストがたくさん出てくる。

 いろいろな技を覚えてアイデアの引き出しが増えれば、サッカーやフットサルでも観客を楽しませるようなプレーが自然と出るようになるはずだ。もちろん、1つの技を徹底的に磨き上げて自分のものにするのもカッコイイ。

 バルセロナのメッシ選手は、流れるような細かいタッチとスピードに乗ったドリブルでひょいひょいと相手をかわしているように見える。だが、ピッチの上では無数の細かい駆け引きが繰り広げられていると言われる。フットプロムで求められる駆け引き能力は、サッカーやフットサルでも大いに生かせるはずだ。

1/2ページ

著者プロフィール

サッカー番組のアシスタントMCを経て、現在はBSフジにて『INAC TV』オフィシャルキャスターを務める。2008年より、スポーツライターとしての活動もスタート。日テレ・ベレーザの下部組織であるメニーナのセレクションを受けたことがある。『キャプテン翼』の原作者である高橋陽一先生が監督を務める女子芸能人フットサルチーム「南葛シューターズ」にて現在もプレー。父親の影響で、幼少時から登山、クロスカントリー、サイクリングなど、アウトドア体験が豊富。「Yahoo!ニュース個人」(http://bylines.news.yahoo.co.jp/matsubarakei/)でも連載中

編集部ピックアップ

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント