華名がREINA世界タッグ王座から陥落…=華名の一番弟子で18歳の小波がデビュー

高木裕美

シングル王者4人の豪華タッグ王座戦

各団体のシングル王者4人が集結したメインのREINA世界タッグ王座戦。お互いの意地とプライドが炸裂した一戦は志田が華名を仕留めて、王座を奪取した 【横田修平】

  25日の「カナプロマニア:アドバンス」では、997人を動員。メインイベントのREINA世界タッグ選手権試合では、朱里&志田光組が華名&中島安里紗組を破り新王者組となった。

 華名は昨年12月のREINAで朱里からREINA世界女子王座を奪取し、同団体のゼネラルマネージャーに就任。これに対し、志田は華名とのタッグを解消し、朱里と結託。華名はチームワークに不安のある中島とタッグを組むことになった。

 華名はREINA世界女子王座、中島はJWP無差別級王座、朱里はCMLL世界女子王座、志田はRegina di WAVE王座を保持。全員がシングル王者だけに、入場のパフォーマンスから4者の意地とプライドが炸裂。華名がサブミッションで攻め立てれば、中島は思い切りのいいファイトで流れを引き寄せる。一方、朱里は得意のキックをガンガン打ち込み、志田は尻職人ならではのヒップアタックを連発。20分近くに及ぶ激闘の末、志田が魂のスリーカウントで華名を仕留めた。

 大会プロデューサーを破った志田は「本日のシダプロ、いかがでしたか!?」と主役の座を強奪。またしても黒星となった華名は、次回5・27後楽園での「カナプロマニア:デザイア」をPRし、雪辱を誓った。

小波は師匠と一騎打ち!完敗に号泣

華名の一番弟子である18歳の小波が師匠である華名とのシングル戦でデビュー。積極果敢に立ち向かっていった 【横田修平】

 セミファイナルでは、かつて新日本プロレスのジュニア戦線を盛り上げた大谷晋二郎&金本浩二がタッグを結成し、宮本裕向&中嶋勝彦組と対戦。かつて2人のコーチ役を務めていた佐々木健介のまな弟子である中嶋が、大胆にも大谷に顔面ウォッシュを仕掛けてみせると、大谷は即座に倍返し。金本もこれに続き、顔面ウォッシュの競演を見せる。息もピッタリな2人は、巧みにチームを分断。金本が宮本をアンクルホールドで仕留め、勝ち名乗りを上げた。

 今年デビュー15周年を迎えたKENSOがタッグマッチに登場。他団体でも遠慮なく、いつも通りの長いパフォーマンスを見せると、試合後、自身が保持しているGAORA TV王座の次期挑戦者に華名を指名。華名も「やってやるよ」とその場で受諾した。

 華名の一番弟子で広島出身の高校3年生である18歳の小波がデビュー。師匠・華名との一騎打ちに臨んだ小波は、小さな体でエルボー、ミドルキック、ドロップキックなどを打ち込んでいくが、チキンウィングフェースロックにとらえられ、完敗。試合後、バックステージに戻った小波はコーチを務めた格闘家の藤井惠に抱き着いて号泣。「もっと行けたと思う。皆に声援をもらってうれしかったけど、自分が思ったように動けない悔しさもあった」と涙の理由を語り、「皆に応援してもらえるようなレスラーになりたい」と今後の抱負を語った。
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著者プロフィール

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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