王者・丸藤、みのるに「尊敬ない」=3.15有明大会でGHCタイトルマッチ
3月15日にみのるとタイトルマッチを行う有明コロシアムをバックに、鈴木軍の壊滅を誓うGHC王者・丸藤 【写真:プロレスリング・ノア】
10日のノア後楽園大会で行われた丸藤と小島のタイトルマッチ。キャリアも実績も上回る小島に序盤は押されていた丸藤だが、起死回生の虎王で形勢逆転。小島のラリアットを封じると、今年七回忌を迎える師匠・三沢光晴さんの必殺技を意識した変形エメラルドフロウジョンで振り切り、6度目の防衛に成功した。
しかし、喜びも束の間、鈴木軍がリングに乱入してくると、丸藤を襲撃。みのるは「どうせ沈みかかっている船。宝を全部寄越せ」とベルト総獲りを訴えた。これを受けて、3月15日の東京・有明コロシアム大会で、王者・丸藤と挑戦者みのるによるGHCヘビー級選手権試合が決定。「余韻をぶち壊しやがって…」と怒り心頭の丸藤は「3月15日で鈴木軍は終わり。せいぜいワンピースでも読んで戦い方の研究でもしとけって」と鈴木軍壊滅を誓った。
丸藤とみのるは2005年に第10代GHCタッグ王座にも輝き、2度防衛。12年には新日本プロレス「G1 CLIMAX」でシングルで対戦し、みのるが勝利している。ことし1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会では、丸藤が鈴木軍と反目している矢野通と結託し、鈴木軍と8人タッグで対戦していた。
GHC王者として、またノア副社長としてやっかいな外敵みのるから至宝を守ることができるのか。なお、ノアは12日の神奈川・横浜ラジアントホール大会から始まる「The First Navig. 2015」(1月12日から2月4日/東京・後楽園ホール大会まで)に鈴木軍のフル参戦を決定している。
「鈴木軍は3月15日で終わり」
難敵・小島を破ってV6を達成した直後の丸藤をみのるが襲撃 【写真:プロレスリング・ノア】
――小島戦を振り返って?
小島選手は非常にリスペクトしてる選手はあるし、昨日あの舞台に立ってきてくれたことは感謝してます。そんな中でベルトを懸けて、結果勝てたことは、自分の中では非常にほっとしてる部分と、またやってみたいと思わせる選手でした。昨日来ていただいた、本当にたくさんのお客さん、僕と小島さんの試合を楽しみに観にきてくれたお客さん…俺を見たくてきてくれた人、小島さんを見たくてきてくれた人、その2人の試合を観たくて来てくれた人…がいる中で最後に(その余韻を)ぶち壊しやがって…。これに関しては…ちょっとムカついてます。
――改めて新年一発目の大会をぶち壊されたことについて?
最初の挨拶で言ったように、防衛してしっかりファンのみなさんの前で改めて感謝の気持ちを述べたくて、結果を残して…その状況をぶち壊されたんで…あのやり方をしてくるなら、覚悟して来てくれないと。
――鈴木選手は「ここは俺の縄張りだ。宝を全部よこせ」と言ってましたが?
こうなったら直接、とことんやりあったほうがいい。3月15日の有明コロシアムで、このベルトを懸けて鈴木みのる戦が決まった。それまで前哨戦がある。ハッキリ言って今の鈴木みのるがどういう試合をしてるかは知らない。俺はノアのチャンピオンとして誇りを持ってやってる中で、今、鈴木みのるがどういう“位置”の人間なのかは分からない。たくさん前哨戦がある中で、思い切っりやりあったうえで最後はしっかり仕留めたい。鈴木軍は3月15日で終わり。
――フルメンバー8人がツアーにフル参戦してくるが?
あの言い方はノア全員を敵に回してる。とにかくあいつらに調子に乗らさないように。ちっちゃいのもでかいのも、性格悪いのも。全部持っていこうとするからね。
――これまでの対新日本でも永田選手、小島選手には尊敬の念もあったようだが、鈴木軍には?
まったくないね。
――怒りとか、憎悪とか?
昨日みたいなやり方をされたら。確かに過去にタッグを組んでたこともあるけど、世間が思ってるほど仲良くないし。今の鈴木みのるは知らない。
「ワンピース読んで研究しとけって」
ノア新年初興行となった10日の後楽園大会メイン終了後のリングを占拠した鈴木軍 【写真:プロレスリング・ノア】
そうですね。
――その時の印象は?
結果は負けているから何とも言えないけど、あのころの俺と、今とは明らかに違うというのが彼に対しての印象より上なんで、自信があります。
――1.24大阪でのイリミネーションマッチなど全面対抗戦となってるが、3.15有明コロシアム大会までに叩いておきたい?
もちろん。当たるたびに叩いていく。
――G1で対戦したときは最後は握手で終わったが?
あのころは少なからずどこか共感してる部分があったから。俺に対して何をしてきたというがないという時点で無理やり憎む必要もなかった人間だったけど、ここ最近のあの人に何があったのかは知らないし、興味もない。せいぜいワンピースでも読んで戦い方の研究でもしとけって。
――ノア15周年イヤーのスタートを踏みにじられたが?
そうですね。ガッチリ行く。昨日1日だけじゃなくて、この年が15周年。それをこの軍団に1年もっていかれたら、ノアの立場がないし、俺の立場もない。
――3月15日で鈴木軍とは終わり?
そう。
――ノア全体として迎え撃つ?
あれだけリングを汚されたら面白くないと思うし、何も思わない人間がいたとしたら、それはノアに対する愛がないということ。それは俺が何かを言わなくても、みんなちゃんと対応するはず。
――周囲の反響は?
賛否両論あるね。俺と鈴木みのるの戦いを見たいとか、上げないでくれとか。いろんな意見があると思うけど、それも3月の有コロで俺がしっかりと鈴木みのるを仕留めれば済むこと。さすがに8人もいたら全員相手にするのは難しいんで、ノアとしてあいつら全員を食い止めたいと思います。
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