駒大、7年ぶり箱根Vへの2つの条件 優勝大本命もわずかに残る不安要素
前哨戦で見せた圧勝劇
箱根駅伝の優勝大本命の駒澤大が7年ぶりに頂点に立つための条件とは!? 【写真は共同】
箱根の前哨戦とも言われる11月2日の全日本大学駅伝では、駒澤大がパーフェクトな駅伝で4連覇を達成。10年前の優勝時と同じように、1区から1度も首位を譲らない完全優勝で、2位の明治大に2分47秒差をつけた。
全日本大学駅伝と箱根駅伝は別物ではあるが、エースの存在、選手層、経験値、山の2区間に信頼できる選手がいること、これらを総合的に考えれば、箱根駅伝でも駒澤大が優勝候補の大本命だろう。
駒澤大は前年度、10月の出雲駅伝と11月の全日本大学駅伝を制し、優勝候補の本命として箱根駅伝を迎えた。しかし、チーム史上最高の10時間57分25秒をマークしながら、東洋大に敗れた。育成の年だったこともあり、選手層や経験、勝負への執着心で東洋大との差が出てしまったのだ。
しかし今季、大八木弘明監督は「絶対に勝つんだと早くから言い続けて、準備をしてきた」と話す。箱根駅伝では2008年以来、頂点に立っていないだけに「7年ぶりに狙っていく」と指揮官も気合いが入る。
適材適所で盤石の布陣
区間エントリーの段階では、中村と村山に次ぐ3番手に成長した中谷圭佑(2年)が補欠に入っているが、これは当日までに体調不良の選手が出た場合を考え、念のために主力の1人を補欠に残していると見るべきだろう。大八木監督は往路に主力を注ぎこむことを早くから明言しており、中谷は順当なら3区投入が予想される。
ハーフマラソンでともに1時間02分32秒のベストを持つ猪浦舜(4年)、大塚祥平(2年)が現段階では補欠だが、当日変更で入る可能性もある。全日本大学駅伝の際にも、大八木監督が直前まで誰を使うか悩むほどの充実ぶりだったが、今回も最後の1人、2人はギリギリまで考え、見極めることになるかもしれない。