小塚や無良が代表会見で町田引退に言及 「町田選手のことからまず話したい」
宮原知子「自分に自信がついた」
全日本を初制覇し、初めての世界選手権代表に選出された宮原 【坂本清】
今回の全日本はショートもフリーも自分の中ではすごく良かったので、フリーは特に自分が思っていたよりも点数が出て優勝もできてうれしいです。世界選手権では今回見つかった課題や得たことを生かしてもっといい演技ができるように頑張りたいです。
――2年前の世界ジュニアで回転不足を取られてから苦労して上がってきたが、この2年間で一番頑張ったところは
一番は回転不足を無くすということを練習してきて、まだ完全には克服できていないですけど、少しずつましにはなってきたと思うので、この調子で少しでも高く上がるジャンプを目指して頑張りたいです。
――日本チャンピオンとして臨む世界選手権では、どんなことを見せていきたいか、あるいはどんなことが必要とされているか?
全日本のチャンピオンになったということで自分に自信がつきました。自信はしっかり持って、気は抜かずに引き締めて、今回よりももっといい演技を目指していけば、世界選手権でもしっかりいい演技ができると思うので、これからまた頑張っていきたいです。
――世界選手権では枠取りという大きな責任もあるが
世界に出ると自分よりも上の選手がまだたくさんいて、まだまだ追いつかないといけないと思うので、表彰台を目指して、とにかく一番は自分の完璧な演技を目指して頑張りたいと思います。
本郷理華「自分の存在をアピールできたらいいなと」
成長著しい本郷は、全日本選手権でも2位と結果を残した 【坂本清】
今回はショートもフリーも練習してきたことが全部出せたと思うので、それがすごく良かったです。世界選手権は初めてですが、しっかりと練習から頑張って、少しでもいい演技をして自分の存在をアピールできたらいいなと思います。
――世界選手権で具体的に順位などの目標と、そのためのかぎは
順位とかでなく、ショートとフリーの合計で180点を超えたことがないので、しっかりいい演技をして180点を超えられるように頑張ります。
――女子のトップ選手として、ジュニアやノービスの選手にどんな姿を見せたい?
自分もまだジュニアから上がったばっかりなのでどういう姿を見てほしいかは考えたことがなかったんですが、この先もっと頑張って、自分が今まで背中を追ってきた先輩方のように、少しでも小さい子にこういう選手になりたいなと思ってもらえればうれしいです。
村上佳菜子「目標の選手がいなかった」
涙の代表選出となった村上佳菜子 【坂本清】
全日本の前は自分のスケート人生の中でもすごく練習した、というくらい練習したんですけど、それでもやっぱり試合でできなかったので、まだ甘いなというのを直して来いと、課題を与えられたんだと思います。世界選手権ではジャンプをしっかり見直して、ジャンプでミスがないようにしっかりできるようにしたいと思います。
――世界選手権で具体的に順位などの目標と、そのためのかぎは
表彰台に乗りたいという目標は、今の結果でも選んでもらった以上は変わらないので、ジャンプをもう1回、愛知県の大会に出るかもしれませんが、世界選手権までに試合がないので、とにかくしっかり見直していきたいと思います。
――五輪がかかっていない今回も選手からは緊張感が伝わってきたが、そのあたりはどう感じる?
去年は五輪出場にがけっぷちで、そのときもつらい思いをしながら全日本をすごしていました。去年は最高の演技ができたので五輪に選んでいただいたんですけど、今回は追う背中がないというか、(浅田)真央ちゃんやあっこちゃん(鈴木明子)がいないことで……。
自分ではそこまで気にしていなかったんですけど、たぶんどこかでいつも背中を見て、2人がこうしてるから自分もこうしなきゃと思っていたので、目標の選手がいなかったというか、そういうのは今までと違う全日本の感覚でした。雰囲気も、今までの全日本とは違ったなと思います。五輪がかかっていたからというよりも、会場の雰囲気とか選手の顔も、今までやってた顔と違うなと思っていました。
――女子のトップ選手として、ジュニアやノービスの選手にどんな姿を見せたい?
今の自分が言えることではないんですけど、今シーズンすごく大きなか壁にぶつかっています。今まで何回もぶつかってきたんですけど、ここで大きく成長できるかできないかの壁だと思います。理想ですけど、それをしっかりと乗り越えて、壁があって乗り越えられれば、また頑張れるというのを見せられたらと思います。
高橋成美「すごくいいフリーを滑れるようにしたい」
2年連続で世界選手権代表を決めた高橋、木原組 【坂本清】
全日本では目標としていたスコアをショートとフリーで更新できて、良かったと思うんですけど、まだまだパーフェクトな演技をしたわけではないので、次はパーフェクトな演技をしてこの点数を超えられるように頑張ります。
――世界選手権で具体的に順位などの目標と、そのためのかぎは
今年はショートを通過することを目標にしているので去年よりもフリーをたくさん練習して、世界選手権ではすごくいいフリーを滑れるようにしたいと思っています。
木原龍一「最後の最後に自分たちの満足のいく演技ができた」
ペアは高橋成美、木原龍一組が選ばれた 【坂本清】
今季は去年と違って成長を見せないといけないというプレッシャーを感じていて、開幕前にケガもありましたし、結果もなかなか出ない、点数も出ないでどうしようと思いましたが、最後の最後に自分たちの満足のいく演技ができてとにかくほっとしています。世界選手権ではショート通過を目指して頑張ります。
――世界選手権で具体的に順位などの目標と、そのためのかぎは
目標順位の前にショートを通過しないといけないので、ショートで通過できる順位につけたいと思っています。ですが、今の技術では少し厳しいところがあるので、デトロイトに帰ったらトリプルツイストやリフトの新しい下ろし方など、そういったところをまた世界選手権までに直していきたいです。
日本スケート連盟・小林芳子フィギュア強化部長「気持ちよく送りたい」
氷上で突然引退を表明した町田樹 【坂本清】
今シーズンに入ってから、とにかく今年卒業するということを聞いていましたし、スケートアメリカ、フランス杯、(グランプリ)ファイナルはずっと勉強道具を持ってきていました。勉強というか、卒論を書いたり、すごい本の量を持ってきていたので、フランスから失速したのは否めないなと思ったのですが、(引退は)びっくりしました。
ただ、その(引退発表の)あと彼が出てきて話しましたが、本当に晴れやかな顔で、「僕はこんなに素晴らしいスケート人生を送れて、本当にありがとうございました」と。
彼が世界ジュニアに行った時から関わらせていただいて、「最後にソチで、最高のいい舞台を用意してくれたというか、道を拓いてくれてありがとうございました」と。彼の晴れやかな顔を見ていると、彼も私たちを引っ張っていってくれたなと思いましたし、彼が無良くんに「いいライバルでいてくれてありがとう。崇人がいたから僕もここまで頑張れた。いつかこいつを抜かしてやるぞと思って頑張ったんだ」と言って、2人で泣き合っていましたし、それを見て涙が止まらなくなりました。
高橋(大輔)選手、織田(信成)選手と引退しました。いつもそのような形で、たすきを次の選手に送っている姿、これが日本の男子が、この少ない人口の中でつなげていってくれているんだなと思います。
彼は次の人生プランがしっかりできていますので、気持ちよく送りたいですし、その人生がスケートで頑張ってきた、この30×60mというところ(リンク)で、たった1人で、リンクに出てドアを閉められたら誰も助けてくれないところで何年も何年も、いいときも悪いときも歯を食いしばったり喜んだりした、その経験を生かして、次の人生をしっかり歩んでほしいなと、エールを送ります。
私たちの立場になるのか、コーチになるのか分かりませんが、また何らかの形で「僕はスケートにしっかり何かお手伝いをしたい」ということも言ってくれましたので、その日が来るのを心待ちにしております。