青学大・原監督「山上りに自信ある」 3代目山の神へ エース神野を5区起用

構成:スポーツナビ

公開練習に臨んだ青山学院大の5選手。(左から)主将の藤川、久保田、神野、一色、小椋 【CSPark】

 来年1月2、3の両日に行われる第91回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)で初優勝を狙う青山学院大が20日、練習を公開した。就任11年目となる原晋監督は、「(エントリーした)16人誰を使っても良い状態」と自信をのぞかせた。区間配置については山上りの5区にエース神野大地(3年)の起用を名言。東洋大の黄金期を築いた柏原竜二(現富士通)に続く山の神誕生に期待を寄せていた。

 以下は、原監督、神野らエントリー選手の意気込み。

原監督「特に悩んでいるのは3、9区」

「ワクワクしすぎてなかなか区間が決められない」とユーモアたっぷりに語った原監督 【CSPark】

 箱根駅伝まで残り約2週間、“ワクワク大作戦”と称して箱根駅伝に臨むわけですけれど、ワクワクしすぎてなかなか区間が決められていない状況です。16人誰を使っても、誰をスタートラインに立たせても非常に良い状態で臨めるような練習ができています。不安は、監督の私が覚悟を持って区間決めを早めにできるかどうかですね。

 2つのキーワードでキーマンを挙げさせてもらうならば、ひとつは青山学院大と言えば青山キャンパスですが、陸上部の拠点は練習グラウンドがある“相模原キャンパス”。この相模原キャンパスで4年間学んでいる3年生の小椋(裕介)と村井(駿)の2人がきちんと走れば、おのずと結果はついてくると思います。
 記者のみなさんは、神野大地、久保田和真(3年)、一色恭志(2年)の3人を思い浮かべますが、彼らは走って当然です。彼らは学生を代表するランナーになっていますので、当然走ります。その脇を固めるランナーがきちっと走れば果はついてくるし、このキャンパスを盛り上げるためにも、この2人には活躍してほしいと思います。

 もうひとつは、箱根駅伝と言えば“山”です。山上りを制すれば箱根を制するというここ10年になっています。青山学院大はこの山上りに非常に自信を持っています。関東学生連盟からは29日の区間エントリーまでペラペラしゃべるなとは言われているんですけれど、多くの記者さんがいらっしゃいましたので。山は“山の神”神野大地。柏原超えを狙って、77分50秒を目標に走ってくれるものと思います。山の神の誕生を期待しています。

(区間配置について)16人誰を使っても良い状態にきているのですが、特に悩んでいるのは3、9区ですね。9区や10区に主力級を配置すべきなのか、前半に固めて配置するのか悩んでいます。
 明日、(千葉県の)富津で5キロを2本というトレーニングをやるわけなんですけれど、それと25日にグラウンドでペース走をやります。これで腹をくくって、29日の区間エントリーではダミーを使うことがないように、覚悟をもって区間エントリーの日を迎えたいと思います。

神野「粘り強さを見せたい」

5区指名を受けた神野は「我慢には自信がある」と意気込んだ 【CSPark】

 自分は1カ月ほど前に、5区を走ることが決まって、ここまで順調に練習をこなせています。自分としては78分30秒でいける自信はあるので、3代目山の神になれるように頑張ります。往路優勝をしないと総合優勝は見えてこないので、しっかり往路優勝のゴールテープを自分が切れるように頑張ります。

 山上りは山の適正があると思うんですけれど、自分の中ではいかに我慢できるかの区間だと思っていて、我慢に関しては自信があります。キツくなってからの粘り強さを見せていきたいです。イメージとして最初はあまりガンガンいきすぎず、山に入ってから、特に宮ノ下からいきたいと思っています。

 風などはあまり得意ではないので、そういう気象条件であったり、レース中にお腹が痛くなったり、そういったことがなければ、(原監督の目指す77分50秒という)記録が見えてくるのではないかと思います。

(レース本番に向けて)箱根は先頭を走ればぐんぐん行くイメージがあるので、往路は他大学も(強い選手が)そろっていますし、すごく混戦になると思います。でも、2分くらい離されて来ても自分がしっかり逆転して、往路優勝して先頭で気持よく走れれば、みんな100パーセントで絶対走れると思っているので、総合優勝も見えてくると思います。タイム差以前に、先頭を走るという気持ちが大事だと思います。

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