V5王者・丸藤、小島聡と防衛戦が決定=第三世代に「最大限の敬意を表して勝つ」
理想のチャンピオンは「何でも屋」
試合後にやり忘れたという『荒れるぜ〜止めてみな!』のポーズを繰り出すJr王者・小峠 【写真:プロレスリング・ノア】
自ら「鬼門」と語る初防衛戦は、来年1月24日・大阪大会で原田のリターンマッチが決定し、2人の試合を「丸藤さんとKENTAさんみたいにしていきたい」と目を輝かせた。理想のチャンピオン像を聞かれて、「何でも屋」と答えた小峠が長期政権を飾れるか!?
「原田とはガンガン試合をしていきたい」
来年1月に原田のリターンマッチを受ける小峠は2人の試合を「丸藤さんとKENTAさんのような試合にしていきたい」とコメント 【横田修平】
――昨日の原田戦を振り返って?
強いチャンピオンだった。後輩でしたけど、メンタル的にズタズタにされるようなことを言われたんですけど、終わってみれば自分に火をつけてくれたのは感謝してますね。自分の中でもう一歩成長できた実感がある。原田大輔は強かったと思います。ただ、終わってから、「荒れるぜ〜」をやり忘れたのが悔い残るんですけど、ベルトは僕のとこにあるんで、どこかで「止めてみな!」を叫びたいと思います。
――1.24大阪大会で原田選手との初防衛戦が決まったが?
自分的には今回の有明コロシアムまで挑戦表明してから(の間)、僕が先輩なんですけど、情けないんですけど彼に引っ張ってもらってたというか、彼ありきの道だったと思うんで、もう一度、彼に勝つことで自分のチャンピオン像が見えてくると思ったんで。あと、初防衛戦というものが鬼門といいますか、全部1回で落としてるという、残念なことになってるんで。そういうことも克服したいんで、ジュニアの中で一番強い相手と思える人間と初防衛戦をしたい。そういう意味でも原田と、東京でノアが力を入れた有明コロシアムでタイトルマッチを出来たというのはすごい光栄でしたし。名前を出したらおこがましいですけど丸藤さんとKENTAさんみたいにしていくには、まだまだ僕らの知名度ではたりない。次は大阪で。その先には札幌や博多で名前を響かせていきたい。ガンガン全国で彼と試合したいですね。
――どんなチャンピオンを目指す?
うーん…そうですね…わかんないんですよ、情けないんですけど。どんなチャンピオンに…、原田と有明コロシアムでタイトルマッチが決まった時、ちょっとナーバスになってた時期があって。これ言ったら最悪なんですけど…“なぜベルトを獲るのか”がわからなくなってきて。隣にいた石森(太二)さんが「そんな深く考えなくていい」って言ってくれて。ジュニアの防衛記録保持者である石森さんが「レスラーはそうやって成長していく。獲ってから必然的に見えてくる。自分も育つし、周りのファンもマスコミも育ててくれる環境ができてくる。そこから自分のチャンピオン像をしっかり見つけていけばいい。とりあえず、目先のタイトルマッチで勝つことを考えればいい」とアドバイスをしてくれたのがすごく心強かった。シングルのベルト初めてですし、大阪時代もシングルのチャンピオンになったことないですから、“けん引する”ってことに対する自信が持てないんですけど…。今、いろんな人、先輩、関係者、マスコミ、ノアファンに育てていってもらって、それを跳ね返せるチャンピオンになろうかなと思います。ドンドン思ったことを言ってもらえば、それを自分自身で考えて打ち返していこうかと思います。でもあんまり言われるとへこむんでSNSを使った攻撃はやめてください(笑)。
「「荒れるぜー」を大阪で響かせる」
ジュニア王者となった小峠だが、「上に立つよりはチャレンジャースピリッツでやっていくほうが自分に向いてると思う」と素直な心情を吐露した 【写真:プロレスリング・ノア】
そうですね…実感ないですね(笑)。すいません。いろんな人からメッセージとか祝してもらうのはうれしかったし、また一つ上のステージに行けたという実感はありますね。一応ジュニアのシングルのチャンピオンを初めて獲れたわけですけど、上に立つよりはチャレンジャースピリッツでやっていくほうが自分に向いてると思うんで。対ヘビーとか意識したり、外的とか、わけのわからん外国人が来たときのリトマス試験紙みたいな役から、なんでも進んでやっていきたいですね。ユーモアな試合から浅野(起州IWA代表)さんにいじられたりも含めて、なんでも屋で。全力です。昨日みたいな試合も全力で応えさせてもらいますし、そこに求められるものに全力で。ガンガン行ってもらえれば全力で打ち返します。
――初防衛戦が鬼門と言っていた原因は?
うーん…まぁ、うーん……苦手なんですよね。リーダーシップを取るとか人をけん引するのが苦手というか。昔から後輩指導とかがメチャクチャ苦手で。あんまり強く言えなくて。でもこのベルトを持ってる以上、強さを見せていかないと思いますし。自分らしさも武器にしたいんで。「こういうチャンピオンでないといけない」「ノアのチャンピオンはこうでなくちゃいけない」というのが原因だと思いますね。ピリッとするチャンピオンというか、万人に憧れられるチャンピオンとして発言しないといけないというのが自分らしくなかったのかと思います。(『荒れるぜ〜止めてみな!』のポーズを繰り出し)すみません、昨日はできなかったです。次は大阪で(勝って)、これをノアファンに響かせます。