プーマ独自の走り心地が楽しめる 南井正弘のイチオシ!

南井正弘

足幅が広いランナーにもフィット

かかととつま先の高低差は8mmと、通常のランニングシューズより若干少ない程度。履き替えも違和感がないはずだ 【南井正弘】

 実際に履いてみると、前足部は日本人ランナーの足型を研究しただけにフィット感がよく、ゆとりはあるが、決して緩すぎるということはない。これはただ単にワイドにしただけでなく、締める部分はしっかりと締める形状を採用しているからだろう。かかと部分のフィットも高レベルだ。
 走り出すとファースフォームのミッドソールはフワフワした感じはなく、若干固めの印象で、脚力を路面に伝えやすい。初心者よりもある程度脚力の付いたランナーに向くだろう。初めはkm/5分50秒ほどで走ったが、徐々にペースを上げ、最後はkm/4分50秒でフィニッシュ。個人的に一番快適だったのは、km/5分00秒ほどのペースのとき。ゆっくりペースのときよりも、このシューズが真価を発揮するのは、速目のペースのときだろう。

 プーマの「ファース 400 J」は、日々のランニングである程度脚力が付いたランナーが2足目以降にトライするのに最適な一足だと思う。自分の脚力を効率よく路面に伝えることができるので、無理なくペースを上げることができるはずだ。

 このシューズは、フワフワした感覚のクッション性よりも効率よくスピードを上げられるシューズを求めるランナーに最適で、シューズの適正レベルは以前このコラムで紹介した「ナイキ エア ズーム エリート 7」とほぼ同じ。だが、このシューズの方は日本人向けラストを採用しているので、足幅が広いランナーにもフィットするところが嬉しいところだ。

プーマ ファース 400 J

9,500円(税抜)。男性用・女性用ともに、カラーは2色展開。
お問い合わせ:プーマ お客様サービス 0120-125-150

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著者プロフィール

フリージャーナリスト。1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツブランドのプロダクト担当として10年勤務後、ライターに転身。スポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズを得意分野とし、『フイナム』『日経トレンディネット』『グッズプレス』『モノマガジン』をはじめとしたウェブ媒体、雑誌で執筆活動を行う。ほぼ毎日のランニングを欠かさず、ランニングギアに特化したムック『Runners Pulse』の編集長も務める

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