アギーレ「キャプテン長谷部、遠藤先発」=国際親善試合 ホンジュラス戦前日会見

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ホンジュラス戦の前日会見に出席した日本のアギーレ監督 【スポーツナビ】

 サッカー日本代表は14日、愛知・豊田スタジアムでホンジュラス代表との国際親善試合に臨む。試合を翌日に控えた13日、日本のハビエル・アギーレ監督が会見に出席した。

 アギーレ監督は母国メキシコで行われたサッカー殿堂入りの表彰式に出席するために、10日に離日。その間、代表の合宿を離脱しており、13日の練習から合流した。選手たちからは戸惑いの声も聞かれたが、指揮官は「トレーニングもあらかじめプログラムしておいたので、計画したとおりにできていた」と不安を一掃。またホンジュラス戦では、長谷部誠がキャプテンを務めることも発表した。また試合のメンバーについては、遠藤保仁の先発入りを明言した。

「刺さったトゲを抜くために勝利が必要」

 明日の試合は立ち上がりから勝ちに行かないとならない試合だ。われわれはホームだし、痛い敗戦が前回あった。刺さったトゲを抜くためにも勝利は必要だ。ホンジュラスは昔からよく知っている相手なので敬意を表する。若いチームで、いいプレーをしようと心がけている。非常に密度の高いシーソーゲームになるかもしれない。小林(悠)のけがは残念だが、サッカーにけがはつきものだ。

──ハードなスケジュールで久々に合流したが、何か選手に変化を感じたか。また明日に向けてどういう部分を強調した練習をしたのか?

 非常に真剣でプロフェッショナルな姿を見せていた。不在中の練習の映像もチェックしたが、非常に集中していた。私のいない間も、いい姿勢で取り組んでくれていたことに感謝している。そして明日の試合については、フォーメーションで前からプレッシャーをかける練習をした。遠藤、今野(泰幸)、(香川)真司、(本田)圭佑らボールを扱える選手がいるので、ボールを持った時にはしっかりプレーする。明日、それができればいいと思う。

──監督が合宿中に抜けるのは珍しいことだが、戻ってきて選手にどういう声をかけたか。それから監督が指導する時間が短い中、言い訳をせずに結果を求める試合であるという位置付けに変わりはないか?

 今回の殿堂入りについては以前から決まっていたので参加した。一生に一度のことなので今回限りだ。私は20年間、監督をしているが(チームの合宿を)不在にしたのは一度もなかった。そして殿堂入りを二度することはないので、こうしたことは二度とない(笑)。トレーニングもあらかじめプログラムしておいたので、問題なく計画したとおりにできていた。映像を見ても、真剣に練習ができた。明日の試合がうまくいかない言い訳はまったくない。私がいてもいなくても、同じ内容のトレーニングができた。そして本日、私が戻ってきてからは直接選手と話をした。明日はうまくいくと思う。

──前からプレッシャーをかける練習をしていたということだが、重点的に確認したいことは何か。それから明日のキャプテンは誰か?

 いくつかのトレーニングの中で前からプレッシャーをかけることを行った。90分間、プレッシャーをかけ続けるのは難しい。状況によっては、コンディションを考えて、少し下がって待つこともしないといけない。またFKやセットプレーの練習もした。キャプテンは長谷部だ。経験豊富で重要な存在であり、ピッチ内外でもチームを安定させる存在だからだ。

──厳しい日程の中でも殿堂入りの式典に参加したことで、日本サッカーのために有益になったことは何か?(小谷紘友/サッカーキング)

 世界各国の関係者から日本サッカーと日本人選手についての質問を受けた。米国や欧州で日本代表を見たいという話も聞いた。メキシコ国内の人たちも日本に興味を持つようになったし、それは米国やスペインの友人たちも同様だった。そしてあらゆるメディアから、日本人選手について質問があった。そのように、日本にとっていい印象を持ってもらえたのは、日本サッカーにとって良かったと思う。

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