北岡悟、DEEP大晦日は元UFC戦士と王座戦=「この状況でもっと突き抜けたい」

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佐伯代表「ライト級では国内最高のカード」

大晦日のDEEPでライト級タイトルマッチを行う王者・北岡悟と挑戦者・吉田善行 【スポーツナビ】

 総合格闘技「DEEP DREAM IMPACT 2014〜大晦日special〜」の対戦カードが6日、都内・DEEP事務所で発表され、王者・北岡悟と挑戦者・吉田善行によるDEEPライト級タイトルマッチが決まった。北岡は2度目の防衛戦で、吉田はUFCの経験もあるベテランで、ことし40歳を迎える。

 DEEPのタイトルマッチがケージで行われるのは初めてだが、佐伯繁代表は「ケージでタイトルマッチをやったことがないので悩んだ。うちとしては勝負の大晦日にこのカードを決定した」とその心境を明かした。カードを組んだ意図としては「北岡選手は今DEEPライト級の中で抜けていて、DEEPの中ではカードを組むのが中々難しい中で、UFCにも出場してDEEPでも2戦2勝、今までの経験値も含めて吉田選手しかいないと思った」と語り、「ライト級の中では国内最高、最強のカードに近いと思う」と胸を張った。

北岡「この相手で文句あるやつはいるのか」

「海外と契約していない日本人では僕が一番」と自負する北岡は「この状況でもっと突き抜けたい」と抱負 【スポーツナビ】

「この試合がメインですよね」と会見で尋ねて佐伯代表をたじたじにさせた北岡。「海外と契約していない日本人の中で僕が一番だと思うけど、現状では満足していない。もっとこの状況で突き抜けたいし、図抜けたい。この試合をその第一歩としたい」と大晦日への覚悟を語った。対戦相手の吉田に対しては、「日本人の中では海外と契約していなくて、僕の目の前に立てる相手としては最高の相手だと思っています」と高く評価し、「この相手で何か文句あるやついんのかって」と組まれたタイトルマッチへの自信を見せた。

 ただ、植松直哉コーチと相談して北岡対策を考えるとした吉田には、「お家に帰って先生に聞きますって。40にもなる人間が何言ってんだとは思いました。恥かしくねぇのかって。自分の中で考えて気の利いたこと言ってみろって感じですよね」とはきすてた。

 現在大晦日で3連敗中だが、「大晦日一度も勝ったことがないから勝ちたいとか本当に下らない意地みたいなものはありますけど」とこだわりをちらり。しかし、「逆を言えばDEEPでは僕5戦負けなしなんですよね」と違うデータで相性の悪さを相殺した。また、ことし10月のパンクラスで初めてケージを経験し、今回が2戦目となるが、「ケージは僕の居場所だなと感じた。技術的にもフィットしていたし、服着て鏡見て似合っているなというのと一緒」とまったく気にしていなかった。

吉田「しっかり準備して最高の試合をする」

UFCでも5戦するなど海外での試合が多い吉田。ケージでの経験は北岡を上回る 【スポーツナビ】

 初代CAGE FORCEウェルター級王者で、過去UFCでも2勝3敗の実績があり、海外での試合経験も多い吉田。現地時間10月31日には米国フロリダでのTitan FCでウェルター級王者マイク・リッチへ挑戦するタイトルマッチが組まれていたが、リッチの計量失敗で試合を拒否していた。

 今週の月曜日に米国から帰ってきたばかりの吉田は「大晦日という素晴らしい舞台でタイトルマッチをできることをうれしく思います。北岡選手とやるには準備期間がほしかったけど、決まったからにはしっかり準備して最高の試合をして盛り上げたい」とビッグマッチへ気持ちを切り替えていた。

 北岡の印象は「戦極のときは1本を取っていた印象があるけど、最近は判定が多い。ただこれは極めが弱くなったというより、相手を何かもっとコントロールして勝ちたいのかな」との感想。試合内容については「相手が組みの選手なので組み合いの展開が長くなりそう」とイメージしていた。
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