森井洋介はブラジル強豪と「真っ向勝負」=小林聡GMの「ZONE」旗揚げ戦

長谷川亮

森井vsピラオ、寺戸vs邦博、塚越vs笹谷が決定

11.9ZONE旗揚げ戦に参戦する面々(写真左から塚越、寺戸、小林GM、森井、笹谷) 【長谷川亮】

 11月9日に旗揚げ戦を迎えるキックボクシング「ZONE」(東京・後楽園ホール)の主要カード発表会見が6日、都内で行われた。

 今回発表となったのはいずれもキックルール3分5Rでの3試合。まずスーパー・フェザー級(−58.97kg)の森井洋介(藤原ジム)vs.ピラオ・サンタナ(ブラジル/オランダメジロジム)、続いてスーパー・バンタム級(−55.34kg)の寺戸伸近(Booch Beat)vs.邦博(真樹ジムオキナワ)、そしてウェルター級(−66.68kg)の塚越仁志(シルバーウルフ)vs.笹谷淳(TANG TANG FIGHT CLUB)が明らかとなった。

 森井と対戦するピラオは、ブラジル・サンパウロ出身ながらキックの名門オランダメジロジムで学ぶ28歳(身長は160センチ)。キック戦績8戦8勝のほか、プロボクシング2戦2勝、MMA12戦8勝3敗1ノーコンテストというレコードを持つ。まだ写真を見ただけの森井だったが「パワーはありそう」と警戒しつつも、「真っ向勝負で、パンチも蹴りも全部倒すつもりで殴って蹴っていく」と意気込みを語った。オランダの関係者によればピラオはヴァンダレイ・シウバを思わせるアグレシッブなファイターで、名前の「ピラオ」は“クラッシャー”を意味する言葉であるという。

小林GMがさらなるサプライズを予告

 寺戸と対戦する邦博は西日本統一スーパー・バンタム級王者、RKAスーパー・バンタム級王者といったタイトル歴を持ち、6月に行われた賞金200万円の懸かった1DAYトーナメントでは1Rに2度倒されながら、その後3度倒し返してノックアウトするという、寺戸も得意とする逆転劇を演じて見せた。
 寺戸もこの試合を見たと言い、「ダウンしてから倒すのは根性のある選手」と評価をしたが、「根性ごとへし折ってやろうかと思います」と逆転の余地を与えずなぎ倒すとばかりに語った。

 同じく会見に出席した塚越は「旗揚げ戦の主役は俺だという試合をします」と気合十分。笹谷はプロデビュー前に全日本キックボクシングの加盟ジムで練習していた時期があり、「全日本キックの続きをやる」と小林聡GMが語るZONEへの参戦が決まり、「自分の中では特別」と真摯な表情で会見に臨んでいたのが印象的だった。

 大会は全9〜10試合を予定。小林聡GMは「もう1つ驚きがあります」とさらなるサプライズを予告していた。
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著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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