「ハナに行く。書いてくれていい」 コパノリチャード新時代の幕開けは近い
高松宮記念をどう評価するか
春秋連覇へ、スプリント界はコパノリチャード新時代を迎えるのか 【netkeiba.com】
蹴り上げた蹄から芝の塊が飛び散る泥んこ馬場をものともせず、先行策からあっさりと抜け出したコパノリチャード(牡4=栗東・宮厩舎)。後続に3馬身差を付ける圧勝劇を見せた新王者だが、その勝ち時計1分12秒2は、同日・岡崎特別(1000万下)を0秒4だけ上回ったというものだった。
不良馬場とはいえ過去19回の高松宮記念で一番遅かったこのタイムをどう受け取るか。それとも、初めてのスプリント戦にしてGI圧勝というパフォーマンスを見せた距離適性を素直に評価するべきか。それが今回のスプリンターズSで問われることになる。
半信半疑ならば思うツボ
高松宮記念は陣営期待通りの快走を見せてくれた 【netkeiba.com】
自信たっぷりに笑みを浮かべる宮徹調教師。信頼していた我が子が期待通りの走りを見せたこと、それがこの余裕につながっている。
高松宮記念の後に出走した京王杯スプリングCは7着。内枠から難なく先手を奪い、道中も自分のリズムで運べたものの、成績はふるわなかった。
「動きは良かったけど、絶好調やった阪急杯や高松宮記念ほどの出来じゃなかった……ってことかな。担当スタッフもその辺りのことを感じてたみたいやしね」
リフレッシュしていい状態で帰ってきた
「放牧へ出すにしても北海道へ行くわけやし、その辺りは様子を見ながら進めていたんやけどね。放牧先の小国ステーブルでは2〜3週ほど楽をさせて、その後は至って順調に乗り込めた。リフレッシュしていい状態で帰ってきた」
栗東トレセンには9月10日に帰厩。前哨戦には使わず、スプリンターズS直行になったが、その点で不安はないのだろうか。
「いったん休ませていた馬と、順調に使っている馬との差はどうしてもあるからね。高松宮記念では絶好調と言える状態やったけど、今回は休み明けでの参戦になるわけやし、できれば夏場に1度使っておきたかったという気持ちはあるかな。それでも、無理に急がせることはないということで、早い段階からここへ向けて仕上げてこられたからね」