猪木、スポーツ交流を通じての日朝友好を願う=8.30・31平壌プロレス大会

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「北朝鮮からの期待の大きさに戸惑うほど」

北朝鮮に出発前に会見を行ったアントニオ猪木はサップやバンナらと気合の「ダー!」を見せた 【スポーツナビ】

 8月30・31日に北朝鮮で行われる「インターナショナル・プロレスリング・フェステバルin平壌」の共同実行委員長の1人であるIGF・アントニオ猪木会長、大会に出場するボブ・サップ、ジェロム・レ・バンナら17名の選手が25日、都内ホテルで出発前会見に出席した。

 1995年4月に2日間で38万人を集めたプロレス興行を開催して以来、今回で30回目の訪朝になるという猪木会長。今大会の意義としてあらためて「スポーツを通じての世界平和」を強調した。外交問題としてアメリカや日本などから経済制裁を受けている北朝鮮だが、今回は一番制裁の厳しいアメリカからサップの渡朝が許可され、フランスからもバンナが出場する。「経済制裁がある中で選手も勇気を出して一歩を踏み出してくれた」と選手に感謝した猪木は「北朝鮮に偏見がある中で、実際自分の目で見てもらって、そしてそれを発信することによって、日朝間の友好が築かれるという思いでいる」とその心境を語った。また、「みんなが望んでいるのが対話だと思うので、日朝交渉がスムーズに進むように、スポーツ交流を通じて、私は自分の役割を果たしていきたい」と胸を張った。

 1995年の新日本プロレス興行から20年近い月日が経ったものの、当時の映像が何度も北朝鮮で放送され、プロレスを理解している新しいファンもついてきたという。「期待の大きさに戸惑っている」と猪木が語るほど、北朝鮮でも今回のイベントへ向けて盛り上がっていることを明かした。

 選手を代表してボブ・サップは「とにかくイベントに参加していることにエキサイティングしている。アメリカだけではなく日本を代表して精一杯頑張ってくる」と意気込んだ。

サップ、バンナをはじめ、ウルティモ・ドラゴン、橋本大地、里村明衣子、王彬ら日本、フランス、米国、ブラジル、中国から21名の選手が参戦する 【スポーツナビ】

■「インターナショナル・プロレスリング・フェステバルin平壌」
8月30・31日 北朝鮮・鄭周永体育館

参加選手:藤田和之、鈴川真一、澤田敦士、クラッシャー川口、将軍岡本、ウルティモ・ドラゴン、橋本大地、タカ・クノウ、大原はじめ、奥田啓介、里村明衣子、木村響子、Ray、DASH・チサコ、ボブ・サップ(米国)、ジョン・アンダーセン(米国)、エリック・ハマー(米国)ジェロム・レ・バンナ(フランス)、エディ・フレンチ(フランス)、ブラジル:モンターニャ・シウバ(ブラジル)、王彬(中国)
※会見には藤田、アンダーセン、ハマー、モンターニャ以外の17名が出席
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