全国高校ラグビー大会「8強戦力ランキング」

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 大阪・東大阪市花園ラグビー場を中心に開催されている「花園」こと、第104回全国高校ラグビー大会。大会は1月3日(金)に5日目を迎え、第1グラウンドで準々決勝が行われる。準々決勝後には勝ち上がった4校のキャプテンにより準決勝の抽選が行われて、5日(日)に準決勝、7日(火)に決勝戦が行われて優勝が決まる。
 そこで明日の準々決勝を前に、8強に残ったチームをここまでの戦いぶりから「攻撃力」「守備力」「キック」「セットプレー」「組織力」の面から見て各項目10点満点で評点してみた(同じポイントでの順位付けは総合的な判断による)。

(企画・構成/スポーツエンターテイメントアソシエイツ、文/斉藤健仁)

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寸評

3回戦では相手を0封。危なげなく準々決勝まで勝ち上がった大阪桐蔭。写真はNO8大門一心【写真/斉藤健仁】

 元日、3回戦が行われて8強が出揃った。今季、春冬の連覇だけでなく15人制の「3冠」がかかった大阪桐蔭(大阪第1)、昨季の王者・桐蔭学園(神奈川)、春の選抜準優勝の石見智翠館(島根)のAシード3校は危なげなく、順調に勝ち上がった。
「3冠」目指す大阪桐蔭が大本命 リベンジ狙う桐蔭学園、石見智翠館らも虎視眈々【全国高校ラグビー大会見どころ】

 残る5校もいずれもBシードで、東海大大阪仰星(大阪第2)と常翔学園(大阪第3)の大阪勢、2回戦は引き分け抽選で勝ち残った九州王者の大分東明(大分)、昨季準優勝の東福岡(福岡)、春ベスト4の國學院栃木(栃木)。大阪勢が3校ベスト8に残ったのは2019年大会以来で、大分東明は初のベスト8となった。

 3回戦後に各チームのキャプテンによって抽選が行われ、1月3日の対戦カードは下記のようになった。
◆準々決勝
10:30 大分東明(大分/Bシード)- 常翔学園(大阪第3/Bシード)
11:55 東海大大阪仰星(大阪第2/Bシード)- 東福岡(福岡/Bシード)
13:20 大阪桐蔭(大阪第1/Aシード)- 桐蔭学園(神奈川/Aシード)
14:45 國學院栃木(栃木/Bシード)- 石見智翠館(島根/Aシード)

Aシード同士の『桐蔭』対決は熱戦必至!

東の雄・桐蔭学園。注目の一戦を制して大会連覇なるか。写真はWTB草薙拓海 【写真/斉藤健仁】

 各校の戦力を、準々決勝各試合の見どころとともに紹介しよう。

  1試合目は初のベスト8となったBシード大分東明が、同じくBシードで優勝5回の地元大阪・常翔学園にチャレンジする。ともにアタックに力のあるチームだが、やはり常翔学園はキャプテンNO8井本章介(3年)が攻守にわたってチームを牽引する。2回戦は高鍋(宮崎)と引き分けて抽選によって3回戦に進出した大分東明は、フィジー人留学生だけでなく、WTB下川悠輝(3年)、田中勝斗(2年)の走力も大きな武器。トライの取り合いとなりそうだ。

 2試合目はこの20年、高校ラグビー界を引っ張ってきた優勝6回の東海大大阪仰星と、優勝7回の東福岡が激突する。2回戦は辛くも勝利したが、3回戦は「ノーラックラグビー」で強さを見せた地元の東海大大阪仰星は、やはりSO吉田琉生(3年)中心に、FWとBK一体となったつなぐラグビーで勝負する。春の選抜こそ初戦敗退だった東福岡は、徐々に力をつけてきてベスト8に進出した。NO8キャプテンの古田学央、副キャプテンCTB深田衣咲(ともに3年)を中心に接点の強さと、横幅いっぱいボールを動かす展開力で勝負する。花園で何度も対戦してきた両チームだが、今季も名勝負となりそうだ。

 最もファンの耳目を集めるのが3試合目。Aシード同士の『桐蔭』対決だ。今季15人制無敗の大阪桐蔭は、春の選抜は準決勝(13-7)で、サニックスワールドユース交流大会では決勝(17-15)で桐蔭学園に勝利している。なお昨季の花園では準決勝で桐蔭学園が25-0で勝利し、その後に大会優勝を飾った。大阪桐蔭はフィットネスと接点に長けたFW陣とタレントが揃うBK陣がおり、隙はない。キャプテンCTB名取凛之輔を筆頭に、NO8大門一心、SH川端隆馬、SO上田倭楓(いずれも3年)ら中軸も充実。一方の桐蔭学園もFL申驥世キャプテンを筆頭に、NO8新里堅志、SH後藤快斗、WTB草薙拓海、FB古賀龍人(いずれも3年)らタレントが揃い、総合力にも優れている。いずれにせよ、好勝負が大いに期待できそうだ。

 4試合目は春の選抜ベスト4のBシード國學院栃木が、春の選抜準優勝のAシード石見智翠館に挑む。両者は選抜大会では準決勝で対戦し、石見智翠館が24-17で勝利している。國學院栃木の強みはキャプテンLO笹本直希(3年)らが引っ張るディフェンス力とモールだ。SO神尾樹凛(3年)のゲームコントロール、CTB 福田恒秀道(2年)のランも光っており、接戦に持ち込んで春のリベンジを果たしたい。石見智翠館は、Aシード校らしくHO/NO8祝原久温(3年)らが引っ張るFW陣、SO新井竜之介(3年)らがいるBK陣にも力がある。國學院栃木の挑戦を退けて2度目のベスト4進出を狙いたい。

 3試合目がAシード同士の対戦となったため、Aシード校のいずれかが準々決勝で花園を去ることになった。また大阪勢がベスト4に3校残る可能性も出てきた。ただ、4試合ともにシード校同士の激突となり、どのカードも見どころ満載の試合になることは間違いない! 

 1月5日の準決勝に進む4校はどこになるのか、そして7日決勝で高校日本一に輝くのはどのチームになるのか――今季の花園も最後まで目が離せない。

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