経験者向きの須走ルート、御殿場ルート フジヤマNAVIの登山ガイド(4)

フジヤマNAVI

【フジヤマNAVI】

 富士山の山頂へ向かうルートは、「吉田ルート」「富士宮ルート」「須走ルート」「御殿場ルート」と4種類あることをご存知ですか? 各登山ルートはそれぞれに特徴があります。自分に合ったルートを選びましょう。
“富士山エリアを完全ガイド”がコンセプトの富士山情報サイト『フジヤマNAVI』が、富士山山頂への登山ルートをご紹介します。今回は経験者向きの「須走ルート」と「御殿場ルート」です。

須走ルート

(C)フジヤマNAVI 【フジヤマNAVI】

 富士山の真東にあるルートが「須走ルート」です。吉田ルートより低い標高からのスタートになります。須走ルートの特徴は標高2700m付近までの豊かな自然と下山道の砂走り。山小屋が少なめなので、どちらかと言うと登山経験者に向いています。本八合目で吉田ルートと合流しますので、ここからの渋滞は覚悟しておいたほうがいいでしょう。下りは七合目から砂の斜面を豪快に一直線に下る「砂走り」を存分に楽しめます。

○コースのポイント
・樹林の緑と高山植物が楽しめる
・山小屋が少なめで経験者向き
・本八合目から吉田ルートと合流する
・下りは「砂走り」を豪快に

○標準コースタイム
・登り
距離:7.8km、時間:6時間30分
・下り
距離:6.2km、時間:3時間

・五合目標高:1,970m(須走口五合目)
・山頂標高:3,720m(久須志神社)

須走ルートの登り方

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新五合目→新六合目
 2軒ならぶ山小屋を通り過ぎ、まずは古御嶽神社に向かいます。このあたりでちょうど標高2000m。登山の無事を願って参拝したら、原生林の中をゆるやかに登っていきます。長田山荘のある広場が新六合目です。

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新六合目→六合目
 傾斜はゆるやかで歩きやすく、植物を観察しながらの快適な登山が楽しめます。富士山の豊かな自然を満喫できるでしょう。樹林の中なので日差しの強い日中でも歩きやすいです。のんびり進んでいきましょう。


六合目→本八合目
 樹林が終わった六合目から視界が広がり、山頂を見ながらの登山になります。本六合目から傾斜はきつくなり、七合目で下山道と出合います。さらに本七合目、八合目を過ぎると3380mの本八合目。ここで吉田ルートに合流します。
本八合目→山頂
ここから傾斜がより強くなります。八合五勺にある御来光館が最後の山小屋。鳥居のある九合目を過ぎれば、山頂はもうすぐです。でもここが一番キツイところ。自分のペースでいいので、焦らず登っていきましょう。石段を上がれば久須志神社に到着です。お疲れ様でした!

下山

 下山専用道を利用します。途中までは吉田ルートと同じ下山道で、久須志神社横にならぶ山小屋の先にある下山口から下ります。八合目まで下ったら須走ルートの分岐へ。2014年はこれまでの場所から50m下に分岐点が移動しました。現地での最新情報に注意して下さい。七合目からは豪快な砂走りが待っています。砂埃の対策をして楽しみましょう。

須走ルート下山時の「道まちがい」に注意!

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 富士登山のルートは道迷いがないように整備されていますが、下山時に予定していたルートと違うルートを下ってしまう「道まちがい」が多発しています。特に間違えやすいポイントが須走ルートと吉田ルートの分岐点。山頂から須走ルート、吉田ルートともに同じ下山道を下り、八合目(江戸屋)で分かれます。この分岐点に気が付かないと、須走ルートを下るはずが吉田ルートを下ってしまいます。この間違いを少しでも減らすため、下山道の分岐位置を変更します。現地での最新情報に気を付けてください。

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著者プロフィール

“富士山エリアを完全ガイド”がコンセプトの富士山情報サイト(運営:富士急行株式会社)。富士登山や富士山を眺めるハイキングといったアクティブ派向けのコンテンツをはじめ、「地域」や「季節」に合わせた富士山をさまざまな視点から楽しめる特集記事を掲載。また、地元旅行会社と連携した富士登山バスツアーも紹介しています。

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