経験者向きの須走ルート、御殿場ルート フジヤマNAVIの登山ガイド(4)

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御殿場ルート

(C)フジヤマNAVI 【フジヤマNAVI】

 標高1440mからスタートする「御殿場ルート」は、ほかのルートと比べて距離も標高差も群を抜く難関コースです。そのため登山経験者や富士登山リピーターにおすすめです。ロングコースなので、途中の山小屋に1泊するプランを立てて登りましょう。ただし山小屋は七合目より上にしかありません。水や食糧を予め準備して早めに登山口を出発するという、一般的な登山スタイルが望ましいです。

○コースのポイント
・距離が長くて標高差も大きい経験者向き
・山小屋は七合目より上にあるのみ
・下りは大砂走りを下山
・リピーターや通好みのルート

○標準コースタイム
・登り
距離:11km、時間:7時間30分
・下り
距離:8.5km、時間:3時間30分

・五合目標高:1,440m(御殿場口新五合目)
・山頂標高:3,715m(浅間大社奥宮)

御殿場ルートの登り方

【フジヤマNAVI】

新五合目→新六合目
 御殿場ルートの新五合目は本来二合目と呼ばれていたところ。それがほかのルートの五合目よりも標高が低い理由です。鳥居をくぐって登山道に入ると、すぐに大石茶屋があります。これより先七合目まで山小屋はないので、水や食糧などの準備を整えてから出発しましょう。


新六合目→六合目
 新六合目にある山小屋は休業中ですが、目印になっています。ここから先登山道の傾斜が急になってきますので、小休止してから進みましょう。山小屋跡の石積みがある場所が六合目です。まだまだ砂の斜面が続きます。
六合目→七合九勺
 砂の斜面を上がっていくと下山道分岐に出合います。すぐ先の日の出館が七合目。ここで標高3000mを越えます。日の出館より先七合九勺まで山小屋が3軒ありますので、このうちのどれかに宿泊して山頂を目指しましょう。


本八合目→山頂
 八合目からは岩まじりの登山道になり、斜面を細かくジグザグに上がっていきます。単調な登りが続きますが、標高が高いので息を上げないようペースを落として歩きましょう。岩が見えてきたらもうすぐ山頂です。鳥居をくぐり山頂に到着。お疲れ様でした!

下山

 日の出館のある七合目までは登りと同じルートを下山します。七合目で「大砂走り」の道標に従って分岐を右へ入ります。あとは砂走りを豪快に下っていきましょう。普通の1歩が3倍くらいに大きくなる不思議な感覚を楽しめます。

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著者プロフィール

“富士山エリアを完全ガイド”がコンセプトの富士山情報サイト(運営:富士急行株式会社)。富士登山や富士山を眺めるハイキングといったアクティブ派向けのコンテンツをはじめ、「地域」や「季節」に合わせた富士山をさまざまな視点から楽しめる特集記事を掲載。また、地元旅行会社と連携した富士登山バスツアーも紹介しています。

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