丸藤が約7年半ぶりにGHC王者返り咲き
弾丸ヤンキースはTMDKを退け初防衛
永田を破り約7年半ぶりにGHC王者返り咲いた丸藤
永田を破り約7年半ぶりにGHC王者返り咲いた丸藤【前島康人】

 プロレスリング・ノア夏のビッグマッチとなる5日の「GREAT VOYAGE 2014 in Tokyo Vol.2」東京・有明コロシアム大会では、GHC4大タイトルマッチなどが行われ、6200人を動員した。

 メインイベントのGHCヘビー級選手権試合では、丸藤正道が新日本プロレスの永田裕志を破り、約7年7カ月ぶりに王座返り咲き。これまで4度の防衛に成功していた最強の外敵王者から至宝を取り戻すと、次期挑戦者には同じBRAVEの中嶋勝彦を指名した。

変形エメラルドフロウジョンで永田を撃破

丸藤と三沢さんの技を合体させた変形エメラルドフロウジョンで永田を撃破
丸藤と三沢さんの技を合体させた変形エメラルドフロウジョンで永田を撃破【前島康人】

 ノアの副社長として、エースとして、「レスラー人生を賭ける」という覚悟で臨んだこの一戦。エプロンへのエクスプロイダー、雪崩式エクスプロイダー、フロントスープレックス、白目式腕固め、垂直落下式ブレーンバスターなど、危険すぎる永田の技に、何度も死線をさ迷いながらも、不知火、ポールシフトを炸裂。バックドロップは体を浴びせて切り返し、ポールシフトの体勢で持ち上げながらの変形エメラルドフロウジョンで、ついに“ブルージャスティス”をエメラルドのマットに沈めた。

「今日は何があってもあきらめられなかった」と、初代王者でありノアの創始者であり師匠であった三沢光晴さん、そして歴代王者であった先輩たちの不屈の闘志に敬意を表した丸藤は、「オレは止まってられない。ノアを去ったあのライバル以上のすごい試合ができそうな気がする」と、同門の中嶋に呼びかけると、中嶋も「全力でベルトを取りにいきます」と呼応した。

「若さと勢いだけでいけた」8年前と違い、名実共に団体を背負う立場となった丸藤は、「自分が中心となって、ノアを業界のトップにする」と宣言。チャンピオンとしてノアを再興し、新たな歴史を築き上げると誓った。

タッグ2冠王の勢いを見せ付けた弾丸ヤンキース

弾丸ヤンキースはTMDKコンビを退けGHCタッグ初防衛
弾丸ヤンキースはTMDKコンビを退けGHCタッグ初防衛【前島康人】

 GHCタッグ王者組である弾丸ヤンキースこと杉浦貴&田中将斗(ZERO1)組は、TMDKのマイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト組を退け初防衛戦に成功した。

 昨年はプロレス大賞最優秀タッグ賞を受賞するなど、抜群のチームワークを発揮するTMDKに対し、弾丸ヤンキースも息の合った連係に加え、個々のパワーで対抗。田中のスライディングDからの杉浦のオリンピック予選スラムでヘイストを沈め、 タッグ2冠王としての勢いを見せ付けた。

 試合後には、早くもモハメド ヨネ&池田大輔組が挑戦表明。今年のグローバル・タッグリーグ戦公式戦で敗れている相手だけに、「きっちり防衛してオレらの強さを見せるだけ」(杉浦)「ただ防衛回数を重ねるだけじゃなくて、結果、試合内容すべてで上だと知らしめる」(田中)と、借りを返した上で、さらなる高みを目指していきたいと語った。

原田がV3 石森&小峠組はベルト奪回

超危暴軍の拳王を退け3度目の防衛に成功した原田
超危暴軍の拳王を退け3度目の防衛に成功した原田【前島康人】

 GHCジュニアヘビー級王者の原田大輔は、超危暴軍の拳王を退け3度目の防衛に成功。セコンドの大原はじめの介入に苦戦させられながらも、片山ジャーマンスープレックスで快勝し、「ジュニアタッグリーグ戦でも優勝を目指す」と“2冠王”にも意欲を見せた。

 GHCジュニアタッグ選手権試合では、前王者組の石森太二&小峠篤司組が、小川良成&ザック・セイバーJr.組を破り王座返り咲き。王者組の徹底した腕攻めに石森がローンバトルを強いられる場面もあったものの、スピードで翻弄し、小峠がセイバーをキルスイッチで仕留めた。

 前回はわずか25日で王座転落してしまったことから「25年を目指す」と超・長期政権を誓い合った2人は、まずは7.18新潟で開幕するジュニアタッグリーグ戦での優勝を宣言。一方、王座を失った小川は、腹いせにセイバーにバックドロップ。リーグ戦を前にチームに暗雲がたちこめた。

「キン肉マン」作者の息子がノアに入団

 今大会では、漫画『キン肉マン』の作者・ゆでたまごの作画担当・中井義則氏の長男である中井光義の入団が発表された。

 中井は180センチ、100キロの25歳。中学からアマチュアボクシングを始め、07年6月には総合格闘技でデビューする一方、芸人「なまたまご」としても活動。今年2月にはDDTプロレスリングの別ブランドである「ハードヒット」でプロレスにも挑戦している。

 スーツ姿でリング上からあいさつを行った中井は「一日でも早く皆さんの前で戦えるように練習してくるので、期待していてください。男、見せます!」と宣言。「ノアに骨を埋めるつもりでやっていく」という決意を込めて、深々と四方に礼をした。

 数年前から丸藤正道と親交があり、今回、以前からの誘いを受けて入団を決めた中井は、「プロレスラーになりたかった親父の夢を、息子のオレがバトンタッチで受けた。ノアのトップに立つんだという気持ちで頑張りたい」とキッパリ。目標とする選手としては「戦車っぽい戦いが男心にぐっとくる。僕の理想です」という、現GHCタッグ王者である杉浦貴の名を挙げ、「バッチバチでいきたい」と、方舟での活躍を誓った。

高木裕美

静岡県沼津市出身。埼玉大学教養学部卒業後、新聞社に勤務し、プロレス&格闘技を担当。退社後、フリーライターとなる。スポーツナビではメジャーからインディー、デスマッチからお笑いまで幅広くプロレス団体を取材し、 年間で約100大会を観戦している 。最も深く影響を受けたのは、 1990年代の全日本プロレスの四天王プロレス。

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