馬場イズム継承の秋山全日本が門出=「二大メジャーの看板を取り戻す」
初めて馬場さんと会った場所での会見に「運命感じる」
所属選手として発表されたKENSOを除く12名の選手と、和田京平・名誉レフェリー、ボンバー斉藤・メインレフェリーとともに、会見上に姿を現した秋山。まずは、22年前の7月に初めて故・ジャイアント馬場さんに会ったザ・キャピトルホテル東急で、社長として新体制設立会見を行うことに「運命を感じる」とコメント。そして、社長として「22年前に僕が入った頃は全日本プロレスは二大メジャー団体と呼ばれていました。ですが、今はそう呼ばれることも少なくなっています。ただ、ここにいる選手たち、社員、もちろん僕もそうですが、そのみんなの力を信じています。必ずまた同じ位置にたどりつけるよう、しっかり頑張ります」と力強い所信表明。さらに、「馬場さんの教えは僕の中にしっかり入っています。その教えをここにいるみんなに伝え、そして一人ひとり選手の個性を生かせる、ファンの皆さんに勇気と希望を与えられるような団体を目指します」と馬場イズム継承を誓った。
「一発一発の重みは全日本が負けるわけがない」
「社長だけではなく選手としてもまだまだ三冠を狙っていく」と現役としてのやる気も見せた秋山。「新日本さんの独走状態ですけど、実力では一切負けてると思っていませんし、勝負できると思っています。ここまででかい選手がいて、リング上でぶつかり合っているのは日本だと全日本プロレスがナンバーワン。一発一発の重みは全日本が負けていないと思います。負けていないというか、負けるはずがないです」と所属選手への信頼と試合内容への絶対の自信を見せた。一方で、「それをどううまくファンの人に伝えるか、その作業が必要になってくると思います」と課題も口にした。
5男坊の秋山を元子さんも相談役で支援
新体制では、東北テレビネットワークが支援会社としてバックアップ。その過程から東北テレビネットワークに参加しているケーブルテレビ山形の吉村和文社長が会長に、岩手ケーブルテレビジョンの笹原美喜夫氏が副社長に就任。潮崎豪が選手会長を務める。また、久々に公の場に姿を現して秋山新体制を激励した故・ジャイアント馬場さんの夫人である元子さんが相談役に名を連ねた。秋山は「元子さんには『あなたは5男坊なんだから』と言っていただいた。5男坊はすねをかじりまくっているので元子さんには側で見守っていただきたい。いろいろと経験が足りないので、馬場さんはこうだったからとか元子さんとお話ができればと思っています」とその理由を明かした。
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