グリエル「自分の全てを出してCSへ」、“キューバの至宝”DeNA入団会見全文
対戦したい投手はマエケン
キューバ国旗を背負いポーズを決めるグリエル。日本でのプレーは母国に経験を伝えるという目的もある 【スポーツナビ】
まだ知らない投手もたくさんいる。同時に日本の投手はレベルが高く、いろいろな投手がいることを知っている。その中でも前田(健太/広島)はWBC(の投球)が印象にあり、彼のコントロール、スピードを見て対戦したいと思っている。
――前田と対戦したらどのような結果を残したい?
結果というより彼の投げ方、投球自体が好きで、他の投手でも同じだが、対戦した時は自分の持てる力を出してベストの結果を出したい。
――なぜ、キューバ国外でプレーしたいと思ったのか?
長い間、キューバリーグでプレーして、(相手)投手がどのような球を投げるかなどを知ってしまい、難しくなくなってきた。「もし、他のリーグで自分がプレーしたら、どのような成績が残せるか?」ということを考えた時に、私だけでなく他の選手も(同じことを)思うだろうが、他のレベル、カテゴリーでやりたいと思った。
ニックネームは「ユリー」を希望
DeNAのユニホームに袖を通したグリエル(右)と高田GM。ニックネームは「ユリー」を希望している 【スポーツナビ】
あだ名はあまりなかったが、キューバでは「ユリー」と呼ばれていたのでそのように呼んでほしい。
――キューバ代表が近年、国際大会でかつてのような成績を残せていないが、国内野球の現状をどのように見ているか? また自身が国外でプレーすることでキューバ野球にどのようなプラスを与えられるか?
キューバリーグは非常に高いレベルで競争は激しい。投手力はやや弱いが、それでも高いレベルの競争があるリーグだと思う。最近の国際大会はそれほど勝てていないが、このシステムを通じて、たくさんのキューバ人が他のリーグでプレーすることで代表チームが強くなると思う。
――キューバも日本も野球が盛んで、日本に来てまだ数日しか経っていないが、日本で野球の「におい」のようなものを感じたことはあるか?
まだ、(来日して)3日しかいないので、たくさんのことは言えないが、多くのファンが気づいて、声をかけられたり、追いかけられたりした。野球に対する情熱はキューバと変わらないくらい強い、と感じた。
――キューバ代表が国際大会で苦しんでいる中で、日本の野球を学んで持ち帰る役割も期待されているが、どのような点を学んで母国に持ち帰りたいか?
日本野球のレベルの高さは第1回WBC(06年)で驚きとともに知ったが、そういったところで投手と対戦した経験を学んで持ち帰りたい。