グリエル「自分の全てを出してCSへ」、“キューバの至宝”DeNA入団会見全文

スポーツナビ

記者会見に出席した3人。(左から)高田GM、グリエル、在日キューバ大使館のミランダ参事官 【スポーツナビ】

 横浜DeNAに加入した野球キューバ代表のユリエスキ・グリエルが2日、横浜市内のホテルで行われた入団会見に出席した。紺色のスーツとネクタイを着用し、会見に臨んだグリエルは「キューバ政府の制度変更によって、ここに来てプレーできることを光栄に思う」と第一声。「対戦したい投手は?」という報道陣からの質問には、広島の前田健太を挙げ、「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が印象にある。彼のコントロール、スピードを見て対戦したいと思っている」と述べた。

 グリエルは1984年6月9日生まれの内野手。昨年秋にキューバ政府が選手の国外プロ活動を容認してからは巨人のセペダに続く2人目の来日で、同国代表として2004年アテネ五輪で金メダル、08年北京五輪では銀メダル、国内リーグでは2度のMVPに輝いた。

 以下は、グリエルのコメント全文。

「キューバの代表としてプレーでき光栄」

 チームの皆さんに感謝し、ここにいることに大変満足している。キューバ政府の制度変更によってここに来て、その代表選手としてプレーできることを光栄に思っている。

――「キューバ代表として」と言葉があったが、先に巨人に入団したセペダとともに日本でプレーする歴史的な意味合いをどのように受け止めているか?

 2人が最初に日本でプレーすることを光栄に思う。(今後)キューバの選手が日本球界に入っていく扉を開ける可能性を秘めているので、その責任を強く感じている。

――入団決定時に「日本でプレーしたい思いが強かった」というコメントがあったが、いつごろから来日を考えていたか?

 過去の対戦を通して、そのようなことを思っていた。米国に次ぐ世界で2番目に高いレベルを感じ、(DeNAとの)契約の前からそのように思っていた。

――五輪、WBCなどで日本と数多くの試合を戦ったが、日本野球の印象は?

 もともと、非常にレベルが高いという認識はしていたが、WBCなどを通じて世界でも有数のレベルの高い国という認識をした。

父親は「日本人は真面目」とアドバイス

「自分の全てを出してCS出場に貢献したい」と意欲を語るグリエル 【スポーツナビ】

――どのようなプレーを見せたいか?

 小さいころから完ぺきな野球選手になりたいと思っていたので、そこを見てもらいたい。

――キューバ代表として国際大会に出た経験は多いものの、海外生活は初めてになると思うが、不安はあるか? また、かつて日本の社会人野球でプレーした父親からのアドバイスはあったか?

 家族と離れて外国に住むのは初めての経験だが、96年から3年ほど日本に住んだ父からアドバイスをもらった。(具体的には)日本人は真面目ということを聞き、それが日本人の根底にある、とアドバイスをもらった。

――チームは最下位だが、どのようにチームの力になりたいか?
 
 来日前から最下位ということは知っていた。自分の全てを出してクライマックスシリーズ(CS)出場に貢献したい。

――知っている日本語があれば教えてください。

(日本語で)サヨナラ、アリガトウ、コンニチハ。

――ベイスターズファンにメッセージを

 ファンの熱心さは十分に伝わっている。信じてもらい、夢を叶えられるように、CSに行けるように頑張っていきたい。

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