新生K-1「K-1ワールドリーグ」発足 11.3代々木競技場第二体育館で旗揚げ

長谷川亮

前田憲作プロデューサー「人生を懸けて頑張りたい」

新生K−1が発足。公式サポーターには関根勤さん(中央)が就任 【長谷川亮】

 新生K−1、「K−1 WORLD LEAGUE(K−1ワールドリーグ)」の発足記者発表会が29日、都内の東京ドームホテルで行われた。

 新体制となる「K−1ワールドリーグ」は「K−1実行委員会」が大会を主催し、チームドラゴン代表でこれまでK−1甲子園やユースの監督を務めてきた前田憲作氏がプロデューサーに就任。大会は−55kg級/−60kg級/−65kg級/−70kg級/ヘビー級(無差別級)の5階級で実施を予定している。

 新体制はK−1プロイベント、K−1アマチュア大会、K−1ジムの3本を柱に展開し、これを担う「K−1実行委員会」のメンバーには前田プロデューサー(K−1 GYM 総本部代表)、K−1 GYM 目黒の内田康弘代表、K−1 GYM EBISU 小比類巻道場の小比類巻貴之代表、K−1 GYM 総本部の梶原龍児チーフトレーナーといった面々が名を連ね、企画・制作は株式会社M−1スポーツメディアが、運営はKrushを主催している株式会社グッドルーザーが担当する。

「K−1は日本で生まれた世界に誇る武道であり、格闘技スポーツです。誰もが熱狂し、たくさんの若者が夢見たK−1を、このまま黙ってなくす訳にはいかない。誰かがやらなくてはならない。そんな中で今回、K−1プロデューサーという大役を引き受ける決心をしました」と就任のあいさつに立った前田プロデューサーは、これまで率いたチームドラゴンの代表も辞し、「これからはK−1のために人生を懸けて頑張りたいと思っています。未来永劫続くK−1を作っていきたい」と話し、強い思いと意気込みとを語った。

関根勤さんが公式サポーターに就任

関根さんは「オリンピックやワールドカップのように、あらゆる層に見てほしい」と期待を込める 【長谷川亮】

 新生K−1の活動第1弾としては、まず7月21日に新宿FACEでアマチュア大会「K−1 CHALLENGE」を開催し、この中で「K−1甲子園」も行うことが決定。プロ大会「K−1ワールドリーグ」は11月3日に東京・国立代々木競技場第二体育館で旗揚げとなる。

 7月の新宿FACEと11月の代々木競技場第二体育館はいずれも当初Krushの開催が発表された会場だが、これに関しては運営を担当するグッドルーザーの宮田充代表が、「『K−1ワールドリーグ』の1回目ということで、とても大事で、格闘技界にとっても絶対成功させないといけない大会。実行委員会として話を進め、いろんな会場に当たったり相談した結果、K−1として行うことに決定しました」と経緯を説明。なお、7月と11月はK−1に替わって開催されるが、「Krushのイベントは来年・再来年とペースを落とすことなく、K−1もKrushも頑張っていきます」と、Krushもこれまでと変わらず継続していくと宮田代表は語った。

 また「K−1ワールドリーグ」の公式サポーターとして、大の格闘技ファンである関根勤さんの就任が決定。K−1を「キックボクシングの格闘技オリンピック」と評した関根さんは、「老若男女、オリンピックやワールドカップのように、あらゆる層に見てほしい」と期待を込め、前田プロデューサーを激励し握手を交わした。

Krush全面協力 11人の王者が勢ぞろい

新生K−1発足会見にはKrushの11人の王者が勢ぞろい 【長谷川亮】

 会見には「K−1ワールドリーグ」出場予定選手であるKrush−55kg級王者・瀧谷渉太、ISKA世界バンタム級王者・寺戸伸近、Krush−58kg級王者・武尊、Krush−60kg級王者・大月晴明、ISKA世界ライト級王者・卜部功也、ISKA世界スーパーライト級王者・卜部弘嵩、Krush−63kg級王者・山崎秀晃、Krush−65kg級王者・HIROYA、Krush−67kg級王者・牧平圭太、K−1 WORLD MAX 2011 −63kg級日本王者・久保優太、Krush−70kg級王者・城戸康裕と実に11人もの王者が勢ぞろいし、新生K−1への期待を高めた。

 なお、「K−1ワールドリーグ」は海外で展開しているK−1とは別組織とのことで、「日本におけるK−1をやっていく。協力できるところがあればやっていきたい」と前田プロデューサーと宮田代表がともに語った。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント