端が杉山との王座戦制す!石岡は1本勝ち=「DEEP JEWELS4」リポート
初代ミドル級王座の端「勝ててホッとした」
3R、バックマウントからパウンドを落とす端。TKO勝利で、DEEP JEWELS初代ミドル級王座を獲得した 【田栗かおる】
1Rから端はワンツーで前に出て距離を詰めようとするが、杉山も左ミドル、右ストレートで対応。1R終盤には端が杉山の打撃をかいくぐりテイクダウンを取ってグラウンドへ。杉山がスイープするも、端は下から関節を狙う。2R、端はパンチの連打で杉山をぐらつかせると、そのまま組み付く。杉山も踏ん張りテイクダウンは許さない。ロープ際で差し合いの攻防で時間が過ぎて行く。3R、端が組み付くとロープ際の攻防でアッパー。杉山もきれいなタックルでテイクダウンを奪うが、そこからの攻め手に欠く。端が再びテイクダウンを奪うと、サイドポジションからマウントへ移行しパウンドを落とす。さらに、嫌がる杉山が体を反転させて、端がバックマウントになると、パウンドの連打で杉山の動きが止まり、レフェリーが試合を止めた。
海外での試合経験豊富なベテラン端は「海外で試合をしてきて経験値の上でしっかりと勝たなければいけない試合」と今回のタイトルマッチに臨んだだけに、勝利という結果に「ホッとした」とプレッシャーから解放された様子。打撃でも、グラウンドでも主導権を握り続けた一戦には、「1Rで自分も結構打撃ができるなと思いながらも向こうも打撃が強くてうまくて、結果3Rまでいってやっと勝てた」と振り返った。今後については、ことし2月にROAD FCでドローとなったキム・ジヨンとの防衛戦を視野に入れつつ、「このベルトを持って海外へチャレンジングしたい」と再び海外挑戦への希望を口にした。
復帰戦勝利の石岡「JEWELSを盛り上げたい」
2012年3月以来の試合となった石岡が、新鋭SARAMIに見事1本勝ちを収めた 【田栗かおる】
石岡は「右フックをもらって目が見えなくなっちゃって…やばい…ここで負けたら長野から応援に来てくれたみんなに合わせる顔がないと必死でした」と笑顔で久々の試合を振り返った。今後については「JEWLESを盛り上げたい。熱を100℃まで持っていきたい」と女子総合格闘技の人気拡大を目指すとともに、自身としては「やるからには1回タイトルマッチを経験したい」と前を見据えた。
長南の弟子が衝撃総合デビュー
第6試合には、かつてのVALKYRIEフェザー級女王で、女子総合格闘技の第1人者であるV.V.MeiがDEEP JEWELSに初参戦し、関友紀子に1本勝ちした。Meiは関に組み付いてバックに回ると、そのままおぶさってチョークスリーパーを極めた。
また、PRIDEやUFCで活躍した長南亮の弟子で、総合格闘技デビュー戦となった三浦彩佳はエラ・ウーを肩固めで失神させる衝撃デビューを飾った。
試合結果
5月18日(日)東京・新宿FACE
<第1試合 56kg以下 5分2R パウンドなしルール>
○堀詩織(k-style)
(1R1分43秒 腕ひしぎ十字固め)
●土橋まや(総合格闘技闇愚羅)
<第2試合 50kg以下 4分2R グラップリングルール>
○MIYOKO(GRABAKA)
(1R2分30秒 腕ひしぎ十字固め)
●山口小百合(和術慧舟會HEARTS)
<第3試合 フェザー級 5分2R>
○谷山尚未(和術彗舟會HEARTS)
(判定3−0)
●川端佑子(総合格闘技闇愚羅)
<第4試合 ライト級 5分2R>
○三浦彩佳(TRIBE TOKYO M.M.A)
(1R1分25秒 肩固め)
●エラ・ウー(レジェンズ)
<第5試合 51kg以下 5分2R>
○前澤智(パラエストラ八戸)
(判定3−0)
●Briko(和術慧舟會HEARTS)
<第6試合 フェザー級 5分2R>
○V.V Mei(Riki Gym/武徳会)
(1R3分17秒 チョークスリーパー)
●関友紀子(FIGHT CHIX)
<第7試合 フェザー級 3分3R>
○ハム・ソヒ(CMA KOREA)
(判定3−0)
●キラッ☆yuuki(魁塾)
<第8試合 フェザー級 5分2R>
○石岡沙織(禅道会)
(1R4分44秒 腕ひしぎ十字固め)
●SARAMI(クラブバーバリアン)
<第9試合 初代DEEP JEWELミドル級王者決定戦 5分3R>
○端貴代(和術慧舟會AKZA)
(3R4分20秒 TKO)
●杉山しずか(禅道会)
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