八重樫がボクシングファンに支持される理由
WBCフライ級王座V3を達成した八重樫は、いよいよ“怪物”ロマゴン退治へ 【t.SAKUMA】
鮮やかKO劇も笑顔なし「試行錯誤で中途半端」
右クロスのカウンターからの連打で鮮やか9回KO 【t.SAKUMA】
「“厳しい試合になるな”と2Rぐらいから思っていた」という八重樫の予感は的中し、4R終了時の採点は2者が38−38、1者が39−37でサレタがリード。
フットワークを使ったボクシングが思うに任せなかった八重樫はその後、プレスしていく戦法にチェンジ。そこから左ボディーを集めてサレタを削り、最後はロープに詰めたところで右クロスのカウンターを決め、直後につないだ連打で仕留めた。
状況とコンディションに応じて戦略を変え、最終的にKOへつないだ見事な勝利に思われたが、八重樫自身の評価は「試行錯誤で中途半端だった」「最後もたまたま右が当たっただけ」と芳しいものではない。だがそれも、次戦でローマン・ゴンサレスという「ボクシングをやってきた中の一番高い壁」を見据えているからに他ならない。
日本のファンの前で実力を見せ付けたロマゴン
日本のファンの前で39戦39勝の実力を見せ付けたロマゴン 【長谷川亮】
試合後には「もう八重樫との対戦準備は整いました。八重樫は速くてパワフル、非常に動きのいい選手。左ボディーは八重樫戦を意識して出しました。八重樫とはグレートな試合ができると思うし、彼をKOするのが今の私の夢です。大変な試合になると思うので、マキシマムにコンディションを整えてきます」と、こちらもすでに八重樫戦へ意識を向けていた。
困難に挑み続ける“不屈の男”
あえて困難な道を選ぶ“不屈の男”をファンは支持 【t.SAKUMA】
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